【暁のヨナ】私に出来ることを (ページ38)

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第37話ページ38

スジン「新王陛下ご即位、心よりお慶び申し上げる、火の部族長カン・スジン、火の部族の民はこれより陛下に絶対の忠誠を誓います」

スウォン『火の部族…彼らは協力をするふりをして、ずっと王都を狙っている、地の部族は強い主人に従う、水の部族は様子を見ている、そして風の部族…圧力をかけて大人しくなったが、まだあそこには屈強な戦士がたくさんいる。ハクの死を知っていつ牙をむくとも知れない………北の戒帝国や南の真・斉も、高華国の新王即位に注目するだろう…だがまずは、このバラバラの部族達をまとめ上げなくては‼︎』

ムンドク「陛下、ご存知のようにこの城には、今神官様がいらっしゃらない…ですが、天の神は見ておられる、陛下が何の犠牲の上に、何をなされるのか、この老いぼれも、それを見届けてから先に逝かれた、イル陛下のもとへ参る所存です」

ケイシュク「……ムンドク様！」

スウォン「……そうですね、あなたには見届けて頂きたいムンドク長老…しかし、見ているだけの天など、私にとって何の意味もありません。欲しいのは神の力ではなく、人の力なのだから…私は、この高華国を先々代国王の時代のように強国へと再生させる。立ち塞がるものがあれば、たとえ天でも私はねじ伏せる」

「新王陛下万歳‼︎」

ムンドク『いつから、あんな瞳をするようになったの…あの優しい笑顔には、もう会えないのだろうか』

A『スウォン…貴方は変わってしまったの？もう、あの頃のスウォンには会えないの？』

ムンドクとAはスウォンを見ながら同じような事を思っていた。

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