第34話 ページ35
ヨナ「A姉様…あの、私っ」
A「ヨナ…貴方が今から歩む道は、決して楽ではない険しい道かもしれない…それでも私は何があっても、貴方の味方だから…何かあったら必ず助けるから…どうかそれだけは覚えていて…共にその道を歩むことのできない…私からの、小さなお願い…覚えておいて、ヨナ…いってらっしゃい…(微笑」
ヨナ「A姉様…ええ、もちろん覚えておくわ……私今までとても姉様に助けられて来たの、いつも支えてくれてありがどう…助けてくれてありがとう…いってきます(ニコッ」
そう言うとヨナはAから少し離れ今度はハクが近づいて来た
A「ね、ハク私が昨日言ったことわかったかしら？」
ハク「ああ、まさかこんな事になるとは思いもしなかったぜ」
A「ふふ(笑)でも、これからもヨナをお願いねハク」
ハク「まぁ、はい…それじゃあ、元気でな」
ヨナ「お世話になりました」
ヨナとハクは、そう言うと歩いていってしまった。
A「それでは、ムンドク様私もこれにて失礼致します。」
ムンドク「うむ、A…お主もワシの孫のようなもの、またここに来なさい」
A「！っはい、ありがとうございます」
それからAは馬に乗り彩火城へ帰っていった…あの姿が2人を見る最後になるのだと知らずに………
A「今、何と言った？」
フクチ「ですから、ヨナ姫とハク将軍が風と火の土地の境…北山にて、ジン・カルン殿が、ハク将軍とヨナ姫を追い詰め…後少しと言うところで2人は谷底へ…」
A「何故…何故その場にジン・カルンがいたのだ‼︎」
フクチ「スジン様の命令で行動していたようですが、風の部族を2人が出たと言う事を知り、勝手にした行動だと言う事です」
A「そ…うか…わかった、もう下がってくれ…1人になりたい」
フクチはそのまま下がりAはしばらく呆然としていた
A『ヨナとハクが……死んだ？……あの2人が……』
ヨナ『A姉様‼︎』
ハク『A』
A「うｯうわあああｯ(涙 ヨナｯハクｯ」
心の中から溢れ出すようにAは流れる涙を止めることができなかった
しばらくして涙が止まったAは、このことをスウォンは知っているのか？と疑問に思いフクチを呼び出した
A「フクチ、ヨナとハクが亡くなったことをスウォンに知らせたの？」
フクチ「いえ、まだ今から使いを出そうとしていたところです」
A「そう、分かったわ…なら、その使い私が受け持とう…私が直接スウォンに伝える」
フクチ「……分かりました。では馬の用意をいたします」
A「フクチ…ありがとう」
フクチ「…いえ」
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作者名：神涙 | 作成日時：2023年11月14日 21時
