【暁のヨナ】私に出来ることを (ページ33)

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第32話ページ33

ムンドク「それで？Aは何の用でここに来たのじゃ？」

A「私も、ムンドク様とハクにお話がありまして…私は父に隠れてここまで来たので……そろそろ、戻らなければ怪しまれてしまいます故…私も明朝ここを去らせて頂くことを、お伝えしに来ました。」

Aは頭を下げてそう言った

ムンドク「そうか…分かった、気をつけて帰りなさい」

A「はい、ハクも元気で(微笑」

ハク「ああ、Aもな」

A「では、今日のところは、これにて失礼致します(ペコ」

ハク「じゃあ、俺も…ジジイ本当に世話になった」

ムンドク「……」

ムンドクはAとハクが去っていった後、静かに一筋の涙を流したのだった

A「ハク…ヨナをここに置いて行くことに私は反対しない、それが一番良い考えなのだと分かっているから…けど、ヨナは…あの子は、何も知らない我儘なお姫様だけれど、決して馬鹿ではないの…だから、どうかあの子の意思を尊重してあげて？」

ハク「？どう言う意味だ？」

A「ふふっ明日になれば、きっとわかる筈よ…それじゃあ、お休み(微笑」

ハク「………」

A「ハク？」

ギュッ

A「⁉︎ハク、どうしたの？」

ハク『明日で、もう明日で会うことも叶わなくなる…仕方がない事だ、分かってる…だけど、せめて…今この瞬間だけはAを感じさせてくれ…』

ギュッ

A「…大丈夫、縁があったらまた会える、きっとね…だからそれまで、しばらくの別れよ…悲しむ事は何もない」

ハク「……ありがとうA、それじゃあ…お休み」

A「ええ、お休みなさい」