第28話 ページ29
Aが馬を走らせてしばらく経った頃、少し先の方に商人達であろう人達が歩いていた
A『よかった、まだ火の部族の兵士は来ていない(ホッ』
そう思った瞬間、商人達の後ろに新たな影が見えて来た、よく見て見るとそれは賊に変装した火の部族の兵士達であった…
A「ッまずい‼︎」
それを見た瞬間Aは、来る時に持って来ていた弓を瞬時に構え、矢を放ち行く手を阻んだ。
兵士「うわぁ！なっ何だ‼︎」
Aは外套を深く被り直し
A「今すぐこの場から去れ‼︎次はその頭を貫くぞ‼︎」
そして、後ろの異変に気がついた商人達に
A「早く風牙の都へ‼︎急いで‼︎」
と声をかけ、商人達は一斉に走り出した。それを見たAは、これで大丈夫な筈と思いほっとした。
先ほどの矢で警戒しているのか兵士達は近づいてこない、
A「もう一度言う、早くこの場から去れ(ギロッ」
Aの殺気に怯んだ兵士達は急いで去っていった。
A「よかった、私も早く行ってみよう…風牙の都へ」
ーその頃、風牙の都ー
テヨンが急な発作を起こし、商人達はまだ来ないことに焦りが現れ始めたその時
「商人達がここに来る途中、何者かに襲われたらしい‼︎」
「なにっ！怪我人はいたのかッ」
「それが、商人達や商品は無事らしいんだか……」
むあ「とにかく、怪我人がいなくてよかったが今は、早くテヨンに薬を」
「はい！」
テヨンは薬を飲んだことでようやく体調が安定した。
ヨナ「よかった…(ホッ」
ハク「しかし、襲われたってのによく怪我人も出さずに無事だったな？」
「それが、誰だかは分からなかったそうですが、襲われそうになったところを何者かに助けていただいたそうで…」
ハク「何？そうか……わかった」
「若長‼︎長老‼︎誰か分かりませんが、こちらに馬に乗って向かっています‼︎」
ムンドク「わかった、すぐに行く…ハク行くぞ」
ハク「ああ」
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作者名：神涙 | 作成日時：2023年11月14日 21時
