第19話 ページ20
ヨナ『父上…父上苦しいよ、どうして来てくれないの?1人にしないで………』
女官「姫様どうか一口だけでも」
ヨナ「ほしくない」
スウォン「ヨナ少しは食べないと」
ハク「姫さんますます不細工になんぜ」
ヨナ「……」
文官「陛下はお見えになっていないのか?」
女官「ええ、姫様の事はお伝えしたのですが…」
文官「あの御方の事だ、病を怖れて我が娘にすら近づかないのではないか?」
そう言う文官達にスウォンが声を上げようとしたその時…
A「黙りなさい‼︎」
3人「‼︎」
ここにはいるはずのないAの声が聞こえて来たのだ。
A「陛下はこの国を背負っておられる御方、とても大事にしているヨナ姫が病に伏せていても王としての責務を真っ当しようとしている。そんな御方をそのように言うべきではありません。それに、ヨナ姫がいらっしゃる部屋の前で話すことでもないでしょう。分かったのなら早く立ち去りなさい‼︎」
文官・女官「はっはい、失礼致します!」
パタパタ
文官達は足ばやに立ち去って行った。
スッ
A「久しぶりね、ヨナ、スウォン、ハク」
ヨナ「A姉様‼︎」
スウォン「わーい、Aだぁ〜」
ハク「どうしてここにAがいるんだ?」
3人はそれぞれ反応したが、3人ともここにいるはずの無いAがいて驚いたようだ。
A「今日は、空都に用があって帰りにヨナに会おうと緋龍城に来たのだけれど、3人とも風邪をひいていると聞いたからお見舞いにと思って」
Aはお見舞いの品である果物を見せながらそう言った。
ヨナ「そうだったの、A姉様が来てくれてとっても嬉しいわ‼︎」
ヨナは、さっきまでの元気のない様子からAが来たことによって少し明るくなったようだった。それを見たスウォンとハクはホッとしたような様だった
A「今日は、もう帰らなければならないけれど、また今度来るからそれまでに元気になっていてね。」
ヨナ「本当‼︎分かったわ、必ず元気になって見せるから‼︎」
A「ええ、楽しみにしているわ。(微笑)それじゃあ、3人ともお大事に」
そう言ってAは帰って行った
ハク「よかったですね姫さんAが来てくれて」
スウォン「そうですねー私もAに会えてよかったです。」
ヨナ「…うん」
ヨナ『ごめんね、ひとりだと思ってごめんね』
26人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:神涙 | 作成日時:2023年11月14日 21時