第11話 うしろ手の強さ ページ12
時はさかのぼり、ハクとヨナが、ミンスの助けによって裏山に入り追っ手から逃げている最中であった
ハク「…姫、ヨナ姫」
ヨナ「…」
ハク「少し休みますか？」
ヨナ「…ハク、ミンスは…死んじゃったの？私も…死ぬのかなハクもスウォンに…殺されて」
ハク「あんなクソッタレにやる命なんて持ち合わせてねェですよ」
ヨナ「死なないでね…ハク…死んだら…許さない…から…(スゥ」
ハク「…まだ信じられねェな…『イル陛下が死んだなんて』姫を1人にして…しょーもねー王様だよ」
ハク『昔っから見てきた、汚れや痛みなど知らない姫だった「なぁ…陛下どうすればいい…？」俺にはあの頃がまだ昨日の様ですよ』
ー回想ー ハクside
?「ハク、こらハク！」
ハク「ん？」
ソン・ハク 15歳
ムンドク「小僧め…今日は五部族会議があるから風の部族としてお前も出席しろと言ったろーが」
ソン・ムンドク 風の部族長
ハク「会議なら風の部族長であり高華国五将軍の1人ムンドク様のみ出席なされば良かろう。それにぽよ〜んとしたイル陛下の話には付き合ってられ…」
ムンドク「バカモノ‼︎ムンドク様では無い！じっちゃんと呼べ‼︎」
ハク「そっちかよ！俺とアンタは血繋がってねーだろうがっ」
ムンドク「血がどーした！そんなもん愛の前には無力‼︎」
イル「こらこら、ムンドク将軍とその後継者ハクが暴れたら緋龍城が吹き飛んじゃうじゃないか」
ムンドク「これはイル陛下」
ハク『やべ、ぽよ〜んとしたとか言っちまった(汗』
イル「ああ、伏礼なんかしなくていーのいーの。久しぶりだねハク、昔みたいに城に遊びに来てくれなくて淋しいよ。」
ハク「や、俺みたいな平民が気軽に出入りする訳には」
イル「そんなの気にしないで、ヨナもハクがいないと淋しがっているよ」
ハク「嘘つけこのぽよん(ハハハ笑」
ムンドク「ぽよんとは何じゃあああああ‼︎」
ハク「ギャー‼︎」
ムンドク「こんな無礼者もはやワシの孫ではないっっ」
ハク「だから俺はアンタとは血繋がってねーんだって」
イル「暴力はいけないよムンドク、私はハクのそういう裏表のない所がお気に入りなんだ。だから、ハク、ヨナの護衛としてずっと城に居てくれないかい？」
ハク「陛下、俺は“貴族“ってのが面倒で仕方がないんですよ。城に入ったら将軍になったりすれば、家でのんびり昼寝もできない」
イル「ハク…」
ハク「陛下は武器がお嫌いなのでしょう？なら、武器も持たずに人を護衛する世にも貴重な人間を探して下さいよ」
イル「ハクっ」
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作者名：神涙 | 作成日時：2023年11月14日 21時
