【暁のヨナ】私に出来ることを (ページ11)

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第10話　　ちぎれた絆ページ11

ー彩火城ー

A「ち、父上今何とおっしゃいましたか？」

スジン「何度も言わせるな、イル陛下が何者かによって殺されヨナ姫は従者とともに姿を消した。容疑者としてソン・ハク将軍がイル陛下を殺しヨナ姫を連れ去ったのでわないかと言われている。」

A「そっそんなハクが陛下を殺すなんてっあり得ません‼︎スジン「では何故ハク将軍がいない」そっそれはっ」

Aは何も言うことができず、うつむいてしまった

A『そんなハクが陛下を殺し、ヨナを連れ去った⁉︎あのハクが‼︎いえ、ハクがそんな事するわけがない、きっと何か城にはいられない様な出来事が起きてしまったんだわ。だからヨナと一緒にいなくなった。でも何故？ヨナが城にいて不都合になることなんてある筈が無いのに』

Aが色々考えている中、スジンは

スジン「イル陛下がいない今新たな王が必要になる、ヨナ姫も行方が分からないことから新王はスウォン様になるだろう」

A「スウォンが⁉︎」

スジン「私は、戴冠式に出席する為に緋龍城に向かうお前は彩火城ーここーにいるのだ。分かったな」

A「かしこまりました、父上」

そう言ってAはスジンから離れようとした時、側を兵士が通りスジンの側に行き何か話している様であった。少し気になったAは影に隠れて様子を見ていると

兵士「将軍、ハクとヨナ姫は裏山から逃走し行方をくらました為、風の部族風牙の都にある川の水を止めよとのことです。」

スジン「分かった、兵士を至急向かわせよう。全くスウォン様も詰めが甘いまさか、ヨナ姫に陛下を殺すところを見られるとは…」

A「!?」

A『今なんと言った⁉︎スウォンがイル陛下を殺した？そんな、まさか嘘でしょ‼︎』

Aはまさかの事実に固まって動くことができなかった。そんなAをおいて会話はさらに進み

スジン「水を止めても商人から買われては意味がない、風牙の都に行く商人を襲う様に指示を出せ。」

兵士「はっ」

Aは急いでその場から離れた

A『まさか、スウォンが陛下を殺すなんて…でも、まだハクとヨナが生きている幸い父上は今から緋龍城に向かわれるからその後に急いで風牙の都に行く商人たちを助けに行かなければ‼︎』

Aはそうして急いで支度をし外套を被ってスジンが出発したのち馬を駆け風牙の都を目指した。