【暁のヨナ】私に出来ることを (ページ2)

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第1話　　皇女ヨナページ2

ヨナ「ねえ、父上私の髪変じゃない？」

真剣に鏡を見る少女ヨナ、齢15にして高華王国の皇女である。

イル「変じゃないとも、ヨナの美しさはどんな宝石も敵わんさ」
そして、その様子を微笑みながら見るのはこの国の国王イル陛下である。

ヨナ「うん、顔はね私もそこそこ可愛く生まれたとは思うわ」

ヨナ「でもね、この髪！どうしてこう赤毛でくせっ毛なのかしら。亡くなられた母上はサラサラの黒髪だったのに…ちっともまとまらない〜〜〜〜っ」

イル「そんな事ないだろう、なぁハク」

ハク「ええ、イル陛下姫様のお髪が変なだと誰が申しましょうか」

そばに控えていた男、ソン・ハクヨナ姫の専属護衛である。

ハク「あえて申し上げるなら頭(のーみそ)が変ですね✨」

ヨナ「お黙り、下僕」

ヨナ「父上、こいつ何とかして！従者のくせに態度でかすぎ！」

ヨナは、近くの湯呑みを投げるが、ハクは軽々と掴む

イル「まぁまぁ、ハクはお前の幼馴染だろう。それにハクは18にして城でも指折りの将軍で、護衛にはうってつけ…」

ヨナ「そんなの知らない、護衛ならもっと可愛げのある人がいい」

ハク「可愛いと言えば…いいんですか？可愛くしとかなくて？お着きになったそうですよ、スウォン様」

ヨナ「それを早く言いなさいっ」

ドタドタドタドタ

イル「スウォン？だから、髪を気にしていたのか？彼は今更気にしないだろうに、いとこなんだから」

ハク「乙女心ってヤツなんじゃないですか？」

イル「なにっ‼︎」