雅said ページ33
あれから何回か吐けたけど結局何も出なくてすっきりしないみたい。
病院に着くまで吐き続けてもうぐったり。
「ニノ、着いたから降りるよ。」
一声かけるけど目を閉じたままで意識があるのか心配になる。
言われた通り救急外来から入る。
もう遅い時間ていうのもあって3人くらいしか患者さんはいない。マ
ネージャーは外せない仕事があって行ってしまった。
リーダーがニノの財布から保険証を探しといてくれて受付に出す。
受「はい、あちらにどうぞ。ベッド使っていいですからね。」
マネージャーが連絡しといてくれたおかげで使われていない処置室に通してくれた。
ゆっくりニノをベッドに下ろして、しばらくするとベテランっぽい看護師さんが入って来た。
看「失礼します。二宮さんですね。本日はどうされました？」
「熱と咳が出ているのと、あとここに来るまでに吐きました。」
看護師さんはいろいろなことをメモをしていく。
看「二宮さーん、わかります？」
和「……はぃ…。」
意識はあるみたいでよかった。
看「血圧と熱測らせてくださいね。失礼します。」
看護師さんは手際よく、体温計をセットして指で何かを測りながら血圧も図っていく。
看「39.5℃。はい、ありがとうございます。辛いでしょうけど、順番が回ってきますのでもう少しお待ちくださいね。」
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作者名：由羅 | 作成日時：2021年1月17日 16時
