あの夏の日 (ページ11)

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和said ページ11

やばいな。

身体のだるさがハンパじゃない。

体が鉛みたいに重たい。

自分では動きたいのに動けない。

なんとなく頭が痛くて目を閉じると睡魔に勝てず気づいたら寝てる。

しかも寝るごとに倦怠感が増す感じ。

取材が終わって楽屋のソファーに座ると気が抜けてしまった。

今日はもう仕事が終わるから早く家に帰って寝たいと思うのにめまいがしてソファーから動けない。

早く帰らないと相葉さんに怪しまれちゃう。

焦る気持ちとマネージャーが迎えに来るまで待っていようかとめまいがなくなるのを待ちながら考える。

頭では考えるけど体はもう後者を選んだみたい。

雅「ニノ？」

相葉さんが何回か呼んでたみたいで心配そうにこっちを見てる。

完全にばれてる。

ばればれなのはわかってるんだけど心配かけたくないし、みんなも忙しいのに自分だけ、という罪悪感で素直になれない。

まあ薬飲んで寝れば治るでしょう。

武「二宮くん？」

遠慮がちにノックが聞こえてから武田さんの声。