僕らの場所 (ページ48)

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和side ページ48

僕らが合流すると4対4となったため個人戦となった。

吸「お前この前死んだんじゃなかったのか」

N「死にかけたけどな」

吸「あの時死ねば苦しまずに逝けたのによ」

僕らは両刀で戦った。

相手は素早く気を抜けない。

お互いに傷が増えてくる。

吸「お前、腹が開いたんじゃないのか。」

少し前から気付いていた。

じわじわと血が染み出てきて服を濡らす。

僕はその言葉に返えさず攻撃を再開した。

相手の腹部を切りつけた。

吸「…くそっ、なかなかやるな」

それからはお互い攻撃を避けることもできなくなりどちらが先に倒れるのが先かという戦いになってきた。

傷が増える都度にスピードは落ち攻撃を当たらなくなってくる。

吸血鬼がバランスを崩し倒れたところに最後の気力を振り絞り吸血鬼の心臓にナイフを突き立てた。

ナイフを突き立てたまましばらく動けなかった。

それから僕は地面へと転がった。

意図的にというより重力に導かれるように。

体中が痛くて楽な姿勢を探したいが体に力が入らない。

智「ニノ…。」

と大野さんに呼ばれた気がした。

目を開けると大野さんと目が合った。

大野さんに声をかけたいのに瞼を開けていることで精一杯だった。

それも長くは続かなかっただろう。