僕らの場所 (ページ38)

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和side ページ38

うなされていたようで大野さんに肩をたたかれ、目が覚めた。

和「潤くんがっ！潤くんが池にっ！！」

僕は必至だった。

潤くんが返ってきたような錯覚に陥った。

早くいかないと消えてしまいそう。

動かない体を無理やり動かして池に向かう。

ふらふらとして色んなところ手を付きながら進む。

傷も痛いはずだけど今はそれどころじゃない。

みんな僕が寝ぼけておかしなことを言っている言わんばかりの表情で僕を止める。

池の近くに行くと水面に移る潤くんが見えた。

他のみんなには見えないみたい。

僕が見た潤くんはこう言ったんだ。

潤「ニノ、あの村がまた襲われる。」

和「え？」

潤「またあいつらに襲われる。」

和「僕たちはどうしたら…」

潤「また助ければいい。」

和「でもあの村のせいで潤くんは。そんな村救いたくない。潤くん、なんで死んじゃったの？」

潤「ニノ悲しい思いさせてごめんね。そんな泣くなよ。」

和「潤くん、待って！」

水面は小さく波打ち潤くんは消えた。

和「村が…また襲われるみたい。」

智「あの村は僕らにはもう関係ないんだよ。」

大野さんの言葉はその通りであの村に関わっても良いことは1つもないというのはみんなが思っていることだと思った。

僕たちはあの村に苦しめられたのだから。

その後は相葉くんの家に戻った。

僕はすぐに眠ってしまったようだ。