154 YOU ページ4
彼はお風呂に行った。
えっ！
何？
お風呂に入れるって？
入れたことないのに……
それに 15分経ったら連れてきてって……
どうする？
連れて行けないよ。
でも 彼は入れる気マンマン。
ウォルはお父さんとお風呂に入りたい？
考えが付かず迷っていると
腰にバスタオルを巻いて 濡れた前髪をオールバック風にあげている彼がきた。
かっこいい……
セクシーって……こういうことをいうのかな？
……すごい。
CM「おい！ いつまで待たせる気だ！連れてこいって言っただろ？……おい！」
「えっ？ あっ……ごめんなさい。」
CM「ああっ？……お前 今 俺の裸を観察しただろ？」
「違う。……でも そうだとしても……自分だって夫婦だからいいんだって前にいったじゃん。」
CM「おっ？ お前 俺の裸を見れるのかよ？」
「別に……私は合気道で男性とも練習してたし 合宿だって行ってたんだから。それに弟だっているし……見慣れてるから。」
CM「そうか……平気なんだ？」
「平気！」
CM「よし！ じゃあついてこい！」
「えっ？……いいから……遠慮しとく。……ほら……ウォルを抱っこして」
CM「いいから……こい！」
私は彼に引っ張られて浴室に行った。
CM「じゃあ……シャワーのとこでウォルを洗うから教えろ。」
彼は いきなり片手でバスタオルをとり 私に渡したかと思うと ウォルを抱っこしてシャワーに行った。
私は呆然と その後ろ姿をみていた。
やっぱり……セクシー……
でも……彼のちょっとした動きで
前がチラリチラリと視線に入り
まともに見れなくなってしまった。
CM「おい！ 早く洗い方を教えろよ。」
「もう テキトーに洗っていいから……」
私は慌てて浴室をでた。
男性の……
しかも 若い男性の裸を見たのは初めて……
動悸がする。
水 水 水を飲まないと。
ちょっと座らせてよ。
やっぱり……どストライク……。
かっこいい……。
しばらく動けない。
あっ……
いけない いけない。
彼の裸ばかり考えてる。
早く 片付けなきゃ。
ミルクを落ちている場所を綺麗に拭いて
洗濯物をまとめた。
また ソファーに座って 彼の裸が思い出される。
ボッーとしていたら
また彼が腰にバスタオルをまいて ウォルを抱っこして近づいてきた。
CM「おい！ 上がったぞ。ほら ウォルをちゃんとして。」
「あっ……うん。」
私はウォルを部屋に連れて行って服を着せてから
ウォルの水分補給をした。
ウォルは疲れたのか すぐに眠った。
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作者名：ここ
| 作成日時：2018年8月12日 0時
