153 YOU ページ3
彼はドラマのベッドシーンのことがテレビで流れると慌てだした。
彼が飛び散らかしたご飯粒を片付けてから聞いた。
ベッドシーンは子どもは見れないかな？って言ってるから 結構 濃いんだ。
キスシーンだって……
かなり濃厚だった気がした。
彼は私がキスシーンを見ていたことに驚いていたけど……
私がホントの恋人同士の様だったと話すと
彼は自分の演技力に満足している感じだ。
私的には ものすごく複雑。
一応 私は妻なんだけど…
夫婦の関係どころか キスもしたことがない。
あんな 公園でみた濃厚なのをしたことがない。
ベッドシーンって………
子どもが見れないのなら 裸だったりするのかな？
キスだけでも濃厚なのに
だったら ベッドシーンも…………
それなりに濃いんだろうな。
あんな 綺麗な人と 演技とはいえ そういうシーンをするんだから……
色々考えちゃう。
彼は集中するために相手のことを考えるんだろうから……
一緒に眠りたくないなぁ……
また 相手の女優さんの名前を言いながら 触られると 惨めになっちゃう。
ベッドシーンの撮影の日を聞いたり
別々に寝た方がいいかもって言ったら
急にイラついた様子になった彼。
CM「わかった。じゃあ……今夜から別々に寝ようぜ。お前が言ったんだから……後からなんだかんだ言うなよ。」
彼からの言葉はこたえる。
私の気持ちを理解してくれない彼。
私を好きじゃない彼。
なのに……
済州島に迎えに来てくれたり
マッサージしてくれたり
たまに優しかったり
これはウォルのためってわかってる。
でも……
私がいないと眠れないとか……
背中から抱きしめてくれるのは
なぜ？
やめた。
そんなこと考えても どうにも ならない。
とりあえず ウォルと私の部屋で寝よっと。
朝 ウォルにミルクをあげてソファーにいたら
彼が起きてきた。
けど……
目の下が黒い。
彼はウォルを抱いて 遊んでいる。
じゃあ ご飯を作ろうかな。
ご飯を作っていたら 急にウォルの泣き声がした。
おかしいな……さっきまで笑ってたのに。
彼とウォルを見ると……
2人とも ミルクがかかってて……
吐いちゃったんだ。
彼は唖然としている。
私は慌ててウォルを拭いた。
「シャワーした方がいいよ。」
CM「うん…………ウォルはどうする？」
「あなたがでてからお風呂に入れるから。」
CM「じゃあ 俺が入れるから 15分くらいしてから連れてきて。」
「……………………」
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作者名：ここ
| 作成日時：2018年8月12日 0時
