〃 ページ23
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「という夢をですね。毎日見るんですがこれは」
「･･････ふぅん」
焉さんは僕をじろじろと見て、ふぅと溜め息を吐いた。
なんだ、僕が相談をしているというのにこの雇い主は。なぜ溜め息を吐くのか。
僕は眉を潜めて焉さんを見る。焉さんは少し疲れているようだった。
「･･･悪夢は人の恐怖心からもできる。光、独り暮らし寂しいのかい？」
「今更すぎますよ、独り暮らしなんて。･･･じゃあ、分かりませんか？」
「分からんねぇ」
なんか憑いてんじゃないの、と僕に天使を握らせるが、それはただ綺麗に輝くだけだった。
焉さんはふっと笑って、店の奥に消えていく。
そしてこたつからなにかを取り出して、僕にほいっと投げつけた。
「温かいお茶だよ。リラックスして、早く帰りな」
「温かいお茶って･･･これ、こたつで？」
「べつに温める方法なんてどうだっていいだろう？」
温かい、というか･･･ぬるい、というか。
頬も手も暖めるのは無理な温度のお茶を持って、僕は早めに店を出る。
･･･最近面倒な依頼が立て続いて、焉さんも疲れているようだし･･･少し一人で休ませてあげよう。
だが今僕は外に出て数分でコンビニで温かいお茶を買うべきだったと後悔する。
なぜなら、今日はひどい寒さ。
僕はぬるいお茶しか持っていないし、ホッカイロすらない。
風を特別防ぐわけでもないコートなので、あまり寒さを凌げない。
僕は普段使わない電車に乗って帰ることにした。
―――――このとき、判断を見誤りさえしなければ。
続く
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総悟13(低浮上)(プロフ) - コメントありがとう！なぜシャレオツに言い換えた(笑)ありがとう！じゃあもっとずっと読んでもらえるよう頑張らなきゃね(笑) (2017年11月5日 18時) (
レス) id: 296183b3c6 (このIDを非表示/違反報告)
堕天使(プロフ) - 真剣に読もうとやって来たらCSSが何かめちゃくちゃオシャレな……じゃなくてシャレオツな事になってて思わずコメントをしてしまいました。魅力的で素晴らしいの一言に尽きる！！ (2017年11月5日 18時) (レス) id: 725743dc16 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：総悟13 x他1人 | 作者ホームページ：
作成日時：2017年11月4日 2時
