〃 ページ15
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「そ、それより。居なくなった望って子と紅花って子は？」
完全に依頼から逸れてますよね、と軌道修正&宥めで聞いてみる。
襲ったのは花子さんじゃない。確かに襲おうとしたのはテケテケだ。
じゃあだとしたら何故、焉さんはここへ来たのだろう？
「それはコイツに聞いた方が早いよ。･･･ね？藤堂紅花さん」
「･･････タイミングが悪かったのよ。変な噂流れちゃってさ」
そう言って口を尖らせたのは、なんとトイレの花子さんだった。
え、と状況が呑み込めずにいる僕を、焉さんはけらけらと笑う。
「藤堂紅花ってのは花子が人に化けた姿さ。コイツはこうして暴れる怪異に人が襲われないように見張ってたってワケ」
「けど女の子達とちょうど怪談話をした翌日に、一旦ここに戻んなきゃならなくなって･･･」
成る程、連絡がつかなくなった彼女を誰かが勝手に行方不明になったと。
人の想像力とは豊かなものだ。
特に日常に飽きてきた子供は、怪談なんてものを欲しがる。
･･･関わるべきじゃない、と学ぶのは襲われてからなんだろうな。
「･･･じゃあ花子さん、望って子は？」
「･･･居るわよ、ここに。テケテケが襲う直前で護れるのは1人だけだったの」
そう言うと花子さんは1つのトイレの扉を開ける。
するとそこには横たわる少年の姿があった。
すぅすぅと寝息を立ててはいるが、起きなさそうだ。
花子さんが起きないようにしたんだろうなと悟る。
「あのもう1人は生き残るって思ったから･･･誰かに相談してこの子を引き取ってもらえたらと」
「はぁ･･･。そうしたら僕達が来た、と」
「そうよ。ほんと、予想外でびっくりだわ」
花子さんがちらりと視線を焉さんに向ける。
一方焉さんはそっぽを向いてなにやら難しい顔をしていた。
「･･････とにかく、望くんは引き取ってね。テケテケ関連の記憶は消すから」
「はい。･･･因みに花子さんは、もう･･･？」
「うぅん。テケテケも大人しくなったから、ふっつーに藤堂紅花になるわ」
おかしな噂の件も記憶消すつもりよー、と笑う。
･･････ついでに僕の記憶も消してほしいくらいだ。
とりあえず、と受け取った少年を抱くと焉さんに声をかける。
「焉さん？」
「･･････あぁ、うん」
その顔はどこか面倒くさそうだった。
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総悟13(低浮上)(プロフ) - コメントありがとう！なぜシャレオツに言い換えた(笑)ありがとう！じゃあもっとずっと読んでもらえるよう頑張らなきゃね(笑) (2017年11月5日 18時) (
レス) id: 296183b3c6 (このIDを非表示/違反報告)
堕天使(プロフ) - 真剣に読もうとやって来たらCSSが何かめちゃくちゃオシャレな……じゃなくてシャレオツな事になってて思わずコメントをしてしまいました。魅力的で素晴らしいの一言に尽きる！！ (2017年11月5日 18時) (レス) id: 725743dc16 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：総悟13 x他1人 | 作者ホームページ：
作成日時：2017年11月4日 2時
