素直で意地悪で

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学校に向かう足が鉛のように重く感じる



かなり早く家を出たから、グクに会うことはないよね



JM「Aちゃん、おはよう」



「えっ早いですね？」



JM「朝早くから待ってたら、Aちゃんに会えると思って」



だからって早すぎませんか…



JM「これからグクを避けるつもりでしょ」



「どんな顔して会えばいいのか分かりませんし…」



JM「じゃあいつもはどんな顔してたの？」



「ふ、普通の顔…？」



JM「それでいいんだよ、普段通りで」



そうなのかな..



いや、やっぱり今の私にグクの前で平常心を保つなんて絶対に無理



「グクに申し訳ない気持ちもありますけど、同時に少し怒ってるんです」



JM「グクが悪いことしたの？」



「そんなんじゃなくて、ただ、簡単に言ってほしくないことを言われたというか…」



JM「最近のグク結構焦ってたから、つい言っちゃったのかもね」



「何に焦ってたんですか？」



JM「まぁ、主にヘタレな自分にかな」



「それと私に対する発言とどう関係するんです？」



JM「直結」



直結って言い切られたけど全然分からない



JM「…今は、少し離れるべき時なのかなぁ」



急に何言ってるんだろう



JM「Aちゃんとグクの事だよ」



「元々そんなにくっついてましたかね」



JM「周りから見ればそうだと思う」



だからやたらと女子の目線が怖かったのか



JM「僕的にはくっついててほしいけど」



「知りませんよ先輩の願望は」



JM「先輩をなんと心得るか」



「ふ…あはは、何ですかその喋り方」



思わず笑ってしまい、先輩もいつしか一緒に笑っていた



なんだか、真剣な長話しちゃったな



でも、先輩のおかげで1人でいるよりは楽な気持ちで学校にたどり着けた



と、思っていたのもつかの間、ヘミが私を見るや否やすっ飛んできた



HM「昨日何があったの！」



「いや…」



HM「グク君からAの居場所どこか聞かれて知らないって答えたらどうなったかも教えてくれず私はどうしたらいいか分からなくて…」



「うん、息吸って」



HM「ふう、それで結局寝ちゃった」



「もう少し心配して」



HM「嘘だよ〜ほんっとうに心配した」



「ごめんね？それで相談というか提案なんだけど」



HM「何？」



「しばらくあの3人と行動するのやめよ？」



予想通り猛反対されたけど、どうにか押し切った



グクと私の関係が元に戻るかは分からないけど



今はできる限り顔を合わせたくない

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