24 Y ページ25
お祖父さんの部屋に行き両親達が挨拶している。
僕とAちゃんは黙ったままだ。
するとお祖父さんが
Y祖父「孫はどこだ？孫はどこだ？」
「はい ユンホです。」
Y祖父「違う。お前じゃない。孫じゃ。親友の孫はどこだ？」
なんだ俺じゃないのか。俺は黙ってAちゃんの手を取りお祖父さんの前に行かせた。
お祖父さんは嬉しそうだけど 段々 涙目になっていた。
Y祖父「そうか！お前がAか！あいつとそっくりだ。あいつの目と同じで 澄んでおって しかも芯が通っておるわ。」
お祖父さんは涙を流しながらAちゃんを抱きしめていた。その姿をみて 俺も涙がでそうになった。両親達は泣いていた。
お祖父さんはAちゃんのお祖父さんと何故親友になったか話してくれた。
お祖父さんは若い時に経済の勉強のため日本に留学していた。言葉もうまく通じなく 本来の目的も忘れていた時に知り合い 立ち直らせてくれた青年がAちゃんのお祖父さんだった。お祖父さんはその青年との縁を切りたくなかったから子供同士を一緒にさせる約束を交わした。それが長い年月をかけ 俺とAちゃんに巡ってきた。
お祖父さんは本心から喜んでいた。
お祖父さんはAちゃんの手を握りしめ 俺を呼んだ。そして Aちゃんの手と俺の手を重ねて言った。
Y祖父「Aヤ ユンホヤ これからはお前達の時代じゃ。仲良くするんだぞ！」
「はい。」
俺は返事したがAちゃんは返事しなかった。
Aちゃんはお祖父さんに小さな声で言った。
A「お祖父さんが私のことを喜んでくれてとても嬉しいです。でも 私はユンホさんとは、、、、。」
Aちゃん!何言ってるんだよ！マジか？
本当に何度使うんだ この言葉。ピンチ&最悪。
思わず
「A!」呼び捨てで呼んでしまった。
Y祖父「ユンホ 黙りなさい。Aヤ わしには分かっとるよ。ユンホとケンカしたんじゃろ。大方ユンホが悪いのは分かっておる。わしが後からユンホを叱っておく。良いか？A お前達はまだ若い。経験が足りない。何度もケンカしたり 話をして お互いがかけがえのない存在になっていくんじゃ。一時の気持ちで切り離してはダメなんじゃ。Aは賢いからわかるじゃろ？」
A「、、、、はい。」
Aちゃんは 涙を流しながら返事していた。
俺はホッとした。その気持ちもつかの間 お爺さんが低い声で言った。
「わしはユンホと話がある。皆んなはあっちで待つよに。」
・・・・・・
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作者名：ここ
| 作成日時：2017年2月4日 0時
