第58話 不安 ページ10
ア「んじゃ、ついでだから失格の条件。
まず、時間内に天地の巻物を塔までチームで持ってこられなかったチーム。
二つ目。班員を失ったチーム。
または再起不能者を出したチーム。」
アンコはめんどくさそうに指を使って説明する。
ア「それと、これは補足。巻物の中身は塔の中に辿り着くまで決して見ないこと。」
ナ「途中で見たらどーなるってばよ？」
ア「それは見た時のお楽しみ♪」
口に人差し指をあてて楽しそうに言うアンコ。
ア「中忍ともなれば超極秘文書を扱うことも出てくるわ。
信頼性を見るためよ。」
『人間というのは、見るなと言われたら見てしまう生き物なのでは？』
ア「自分の欲をコントロール出来ないと、中忍にはなれないわよ〜。」
『もう上忍なんですけどね。』
ア「そーね♪」
最後の方は、二人にしか聞こえない大きさの声で話した為、周りには聞こえていないだろう。
ア「説明は以上！同意書と巻物を彼処の小屋で交換するから。
その後ゲート入り口を決めて、一斉にスタートよ。」
試験官と思われる大人三名がいる小屋を指差しながら言う。
下忍達の表情が険しくなる。
そしてアンコは大きな溜め息を漏らす。
ア「最後にアドバイスを一言・・・死ぬな！」
説明が終わると、Aはサスケの所へ行く。
『誰が巻物を持っているのかもわからない。その上、どの種類の巻物を持っているのかも不明。』
一人で岩に背中を預けて同意書を見ているサスケにそう声をかけて、隣に座る。
サス「この試験では、情報の奪い合いが命懸けで行われる。
全員が敵。殺し合うことにもなるってことだ。」
『でも、全員ではありません。
うずまきさんや春野さんは味方です。勿論私も。』
サス「・・・。」
『大丈夫ですよ。みたらし上忍はあんなこと言いましたが、私が殺させませんから。』
サス「・・どうした？」
サスケは珍しく不安に満ちた表情でうつむくAを見て、心配そうに言った。
『・・・正直、嫌な予感がするんです。この試験。』
Aは赤い瞳をゆっくりと閉じる。
瞼の裏に見えたのは、あの舌が長い下忍。
あの下忍を思い出す度に、恐怖に似た感情が沸き上がってくる。
“アイツに関わるな“
“アイツは危険だ“
脳はその単語をひたすら警告のように繰り返す。
“アイツには勝てない“
終いには、そんな言葉が鳴り響いた。
『・・絶対に、殺させませんから。
うちはさんも、うずまきさんも・・・・』
サス「・・・？」
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違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
0 - 今更…ですけど面白い作品だったので続きが気になります！！ (2020年5月28日 5時) (
レス) id: 56dd3235bb (このIDを非表示/違反報告)
ほろろ(プロフ) - 面白いです！楽しみにしてます！ (2017年7月13日 19時) (レス) id: 61132168c1 (このIDを非表示/違反報告)
いろは(プロフ) - 不知火神無さん» ありがとうございます！残り2週間もないのに、まだ宿題8割以上終わってません…(汗) 一年も放置して申し訳ないです。お互い頑張りましょうね！ (2016年8月22日 14時) (レス) id: d8a9357a87 (このIDを非表示/違反報告)
不知火神無(プロフ) - そんなことはありません！？夏休みとかは宿題とかが大変ですもんね！分かります。私も終わってませんもん、作文とか作文とか作文とかが!？気長に待ちますよー。熱中症大丈夫でしたか？自分のペースでやるのが一番ですよ！(�燿泛燿洵�) (2016年8月22日 14時) (レス) id: 17e08586fe (このIDを非表示/違反報告)
風丸 マナミ(プロフ) - 続編おめでとうございます！主人公、鈍感でナルト達にも愛されてますね！男女からももっと好かれてほしい！純粋な主人公を守ってるナルト達。シカマルやネジに暁や大蛇丸とも絡んでほしい。モテ愛され希望でs((ヒナタは主人公を大切なんですね。黒かった← (2015年9月2日 6時) (レス) id: 34b4870df1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いろは | 作成日時：2015年8月23日 12時
