水の中。 (ページ1)

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悪戯【silk】ページ1

...ない

私のペンがない。

「ねえないんだけど！」

シ「主語を言え主語を」

「ペン！私の！」

シ「...あー！あれか！」

母から貰った大切なペン
仕事の時とかメモをとる時に必ず使うのに、なぜか今日は見当たらない

いつもなら手帳と一緒にあるはずなのに

マ「とりあえずカバンは探した？」

「探したよ、けどない...」

ン「...えーめっちゃ大切にしてたよね」

シ「事務所置いてきたとか」

「事務所私は一昨日行ったし...あれお母さんがくれたのに、」

シ「とりあえずみんなで探すか。まずマサイん家探して、その後俺ん家行こう」

マサイの家をくまなく探してもらうも見つからず

何でペンなんかにって思うかもしれないけど、あのペンは私の危機を何度も救ってくれた魔法のペン

...って上手く言ってるけど笑

実際はここ！って時に使ってきた私の御守り

マサイの家にはなかったからシルクの家に行くことに

マ「新しいのも嫌だもんな」

ン「ずっと使ってるもんね〜...」

「う〜...チクちゃん持ってたりしない？」

チ「？」

コテンと首を傾げてる。可愛い。

シルクもソファにふんぞり返って座っ、

「あった！？」

シ「ちなみに朝からずっと付けてた」

手渡されたペンはシルクの耳元に、というか全然気付かなかった

シ「昨日忘れてってたから、いつ気付くんだこいつって思ってたけど...笑」

マ「俺もンダホも知ってたよ」

「言ってよね〜...も〜...」

ン「いつも静かなAの焦る所見れてちょっと嬉しい笑」

シ「ごめんな？」

「...コロッケ買ってきて。私の好きなやつ」

シ「げ、...まぁしゃあないから買ってきてやるよ」

ふらふらっと出ていったシルク

帰って来たと思ったら何個も袋を両手に抱えていた
コロッケだけじゃなく、コンビニのスイーツだとか飲み物だとか、私以外のメンバーの分まで買ってきていた

シ「あ？別に飯の時間だったから買ってきただけ」

こんなこと言うけど、不器用な優しさ伝わってるよ

でも私のペンを隠す悪戯は二度としないで下さい。