ゴリラじゃないですJKです【灰羽リエーフ】

変化 ページ22

「A体育館行くぞ！｣




『分かった、いってくる』




「ラブラブしておいで〜」







リエーフと付き合って1年




変わったことは、たくさん











『リエーフもう昼休みパス練しなくてもいいんじゃないの？』






２年生になった私達




リエーフのレシーブは音駒のレギュラーに相応しいか、それ以上のものに






「夜久サンより上手くなって自慢する！」




『また上手くなってるよ、夜久サンなら』




「追いつくからいいんだって！」








最近また大きくなったリエーフの背







「A？」





大きくなったリエーフが、ほんの少し遠い場所に行ってしまった



そんな気がして


つい落ちてきたボールを止める









体育館の壁に背中を預けて2人で座ることにした









「俺、ずっとAが遠くにあった」








私の考えてることがバレてるみたい



まぁいつもバレてるけどね！






「Aは強いから、どこにいっても誰といても大丈夫だって思ってた」




『うん』






私はたぶん素直じゃない


歳が重なっていくのに強がりだけが上手くなってたと思う




「でも違ったよな」









・










リエーフと付き合うことになって、リエーフへの気持ちは正直になった







けど、もうひとつ


バレーへの気持ちはどうしようって







4年間のブランクがあって選手は出来るのだろうか



けどマネージャーは絶対やりたくない














逃げる道がないのなら















『私、もっかいバレーやる』






入った女子バレー部



必死にブランクを埋めた








・












「Aもゴリラじゃなくてちゃんと人間なんだって思った」



『まだ言うか』




「だからさ、Aは独りにしたらダメだって」





そう言ったリエーフの横顔は、
















前と変わらないものだった




















「俺の特等席はずっとAの隣！」





『止めてポエミー』

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