宝くんの日常

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弾side

「…練習始めるぞ。」

俺が声を掛けたら、すぐに反応して

みんなに声をかけて自分の立ち位置にくる宝が、

今日はゆっくり立ち上がって自分の立ち位置に行く。



…朝からいつもと違うなって思ってたけど、


宝も何も言わないからいつも通り練習を始める。


宝side

「…今日はここで終わり。各自ストレッチして帰るぞ。」


…やっと終わった…

いつもはこんなに疲れへんのに、息切れがすごいし、体の至るところが痛い
。


ほんまバレずに済んだのが不幸中の幸いやな…

「うぃ〜」

「あ、ゆき兄サボっちゃ駄目だからね！！」

「えぇ、、奈緒ちゃんに早く会いたい〜！！」


今日は一人で家に帰ろかな、


そろそろ限界が近いことは自分でも分かっとるから、

これ以上隠されへん。

『あ〜俺、先帰っといてええかな？』

「いいけど…なんかあった？」


『いや、ノート使いきってもーたから、買いに行こうって思っとったんやけど…』


これはほんま。
…今日は買いに行ける元気あれへんから明日買いに行くけど…

「え！！も〜使い終わったの！？」

「宝、凄い。」

「今日もめっちゃ書いてたし。」


いや、なんで竜星は自慢げやねん！

「じゃ〜俺らは奈緒ちゃんのところ行ってくるわ！！」

『じゃ、先帰るね〜』

「「「「「「いってらっしやーい」」」」」」


弾side

「あいつ、大丈夫か？」

普通に帰って行ったけど、

練習中結構キツそうだったし、瞬きが異様に多かった気がする。

「そう？いつも通りな気がするけど…」

なるが気づかないってことあんまり無いしな…


俺の気のせいだといいけど、

「じゃ〜俺ら先に奈緒ちゃんのとこ行ってくるわ！！」

「有起哉うるさい」

「弾と竜星と巧も後で来てね〜！」

「分かった。」

有起哉と栄治となるが先に帰って、

竜星と巧が体育座りでなんか喋ってる。

「…お前らも早く行かねーの？」

「いや、なんか、竜星が匂いするって。」



「…宝から、辛そうな匂いがしてた。」

竜星が間違ったことないから、

多分宝は体調が悪かったってことなんだと思う。

「…宝、追いかけるぞ」

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