天導衆に捕まっちゃいました☆【銀魂】 (ページ10)

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１０話ページ10

A「なんで…？松陽ではないの……？」

久しぶりと言ったのに。

「まあ、違うと言い切っては語弊があるかも知れませんね。」

返ってきた言葉は、私を更に混乱させた。

A「それはどういうこと？」

「確かに、私は貴女の知っている人物です。

でも、私は松陽ではありません。虚です。」

A｢うつ、ろ……？｣

訳が分からないよ。

松陽なのに、松陽じゃない？

まず、なんでこの人が生きている？

『不老不死の人物いるとしたら』

……まさか

A｢……虚さん、あなたは"不老不死"なのですか？｣

虚「……勘はいいようですね。

そうです。」

納得など、出来るわけがない。

でも、そう考えれば確かに辻褄は合うんだ。

この人が生きている理由も、松陽じゃなくなった理由も。

A｢松陽は、もう居ないのですね。｣

虚「ええ。」

私は、自分の首を絞めるしか出来ないのか。

あの方の最期は、この目で見たのに。

私は何を期待した…？

A｢そうですか。

まあいいや。ところで、何時になったら帰らせてくれるのでしょう。｣

虚｢まだ帰らせる気はありませんよ。｣

A「…それは、どういう事？」

虚「貴方には実験台になってもらいます。聞いてなかったんですね。」

さも当然のように言う。

実験台とは、きっとこの体質についての研究のことで。

頭の悪い私でも何となく理解することは出来る。

A「理解は出来ます。でも納得がいかない。

きっと貴方も実験とやらには貢献していたでしょう。

実験をするなら、一人で足りますよね？」

虚「・・・思ったより勘が悪いようだ。

実験台は少しでも多いほうが効率はいいでしょう。」