14話 ページ14
考え事をして、意識を手放したら、もう朝になっていた。
起きたら全部夢だった・・・なんてことはなく、窓の外には変わらない景色が延々と広がっていた。
A「・・・いつまでもこうしてちゃ、駄目だ。
私はもう子供じゃない。200歳なんだから。」
少し自虐的に呟いて、部屋を出た。
長い廊下を歩いていると、朧とすれ違った。
朧「・・・なんだ、逃げてなかったのか。」
A「私が逃げられないような罠張っといてよく言うよ。」
朧「……どこに行く気だ?」
A「部屋に泊めてもらう以上、御礼はしないと。」
なぜ、そう思ったのか、自分でも分からない。
ただ、少しでも、あの人の役に立ちたいと、そう思ったからだろうか。
朧と別れ、憎くて仕方のないやつらの船を歩く。
憎いと思う気持ちと、役に立ちたいという気持ち。
矛盾した思いが、長いこと使われていなかった私の頭の中を駆け巡っている。
まあ、こうして歩いている以上、後者のほうが勝ったのだろうけど。
.
.
奴らのいる部屋の扉を大きく開いて、思い切り息を吸い込んだ。
「どうした?」
A「この高山A、貴方達に協力致しまふ!!!」
あ、噛んだ。
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ジャス民茶(プロフ) - ありがとうございます!! (2017年4月9日 13時) (レス) id: 78a706b18a (このIDを非表示/違反報告)
狂夜 - 続き待ってます。 (2017年4月4日 15時) (レス) id: 3600cee874 (このIDを非表示/違反報告)
ジャス民茶(プロフ) - はい (2017年4月3日 15時) (レス) id: 78a706b18a (このIDを非表示/違反報告)
陽実 - 黒鉄莉威@こみゅボード使えませんさん» 何があった!?・・・頑張りまぁす。 (2016年12月10日 16時) (レス) id: 9fb101687e (このIDを非表示/違反報告)
陽実 - 黒鉄莉威@こみゅボード使えませんさん» ありがとうございます!もうちょっと早くできるように頑張ります! (2016年12月7日 14時) (レス) id: 9fb101687e (このIDを非表示/違反報告)
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