37.事実とは(參) ページ37
再び白い霧に覆われたかと思うと再び同じ部屋の前に来ていた。
しかしまわりのカレンダーが五年ほど進んでいる。
部屋には影に似た小さい子供、そして先程の女性と男性がいた。
女性「『あずちゃん』、こっちにおいで〜」
『あずちゃん』と呼ばれた男の子は女性の元へ歩いていく。
どうやら先程の『女性が宿した子供』のようである。
あずちゃん「ど〜ちたの〜?」
女性「あっちのメイドさんと英語のお勉強をしてきてね。」
あずちゃん「うわぁ!えいごのえほんが、いっぱいだぁ♪」
あずちゃんは嬉しそうに少し離れたメイドの元へかけていった。
女性「貴方、____許嫁なんてあの子には早いと思うわ。」
男性「文句などお前に言われたくない。
それに許嫁は早いうちがいい。
大人になってからでは反発したりするかもしれん。
だったら初めから言うことを聞かせるコマとして育てた方が良い。」
女性「あら?あずちゃんはコマじゃないわ、我が子をそんな風に言ってしまうのね?
______にしても、貴方のお父様も考えたわね、許嫁を孫に擦り付けて海外の財閥との関係を壊さないようにするなんてね
でも相手の方も日本人なのでしたら、英語なんて覚えなくても___」
男性「いいや、相手が何語を話そうとも関係無い。
東_アズマ_は『婿に行く』のだからな」
女性「海外にいくの!?
そんなこと一度も聞いてないわよ!?」
男性「言わなくてもいいだろ、お前には関係無いことだ。」
女性「貴方_____相変わらず私に冷たいわね、今更文句を言う気は無いけど」
その時メイドが真っ青な顔で駆けてきて、こう言い放った。
「東様の許嫁様の親族が乗られた船が転覆したと連絡を受けました!」
______と。
男性「何だと……?!」
メイド「許嫁様はご無事だそうですが、許嫁様のご両親は現在も行方が知れず、許嫁様以外で現在ご生存が確認されているのは、許嫁様のお兄様とおばあ様だけだそうです_______っ!!」
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夜桜凛(プロフ) - 孤影色羽さん» いえいえ、全然大丈夫っすよ! (2017年3月29日 0時) (レス) id: 6245cde835 (このIDを非表示/違反報告)
孤影色羽(プロフ) - 夜桜凛さん了解です、修正致します。 ご迷惑おかけしてすいませぬ。 (2017年3月27日 21時) (レス) id: ad3a3184a3 (このIDを非表示/違反報告)
夜桜凛(プロフ) - 25話の零さんのセリフ、「襲いかかって」が「遅いかかって」になってますよ! (2017年3月26日 23時) (レス) id: 18db37ab0a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:孤影色羽 | 作成日時:2017年2月24日 22時