検索窓
今日:8 hit、昨日:0 hit、合計:3,489 hit

11 ページ13

冷たい雨が涙を隠すように大振りに降り始め
周辺の地面は、血で紅く滲む
私の肩などからも血が滲み始める

紗季[…………](号泣)
土方[……………]
山崎[副長………]
土方[お前は、帰って近藤さんに報告しろ]
山崎[え]
土方[後始末は、俺が遣っとく]
山崎[わかりました]


山崎と土方さんは、遠く離れた場所で私の様子を見て話し合い、山崎は屯所へ戻った

土方[…………]
紗季[ミツバ姉ちゃん]
土方[…………紗季]
紗季[!………]
土方[無理すんなって言ってるだろ?]
紗季[!!]

土方さんは、小さな私を強く抱き締めた

土方[ずっと寂しかったんだろ?強がってミツバのこと探しに来たんだろ]
紗季[………ッ]
土方[お前は、ミツバに拾われ近藤さんが引き取った孤児………1人ぼっちが嫌で此処へ]
紗季[土方さんッ………もっと強くなりたい](号泣)
土方[…………強くなる必要なんか]
紗季[女だから?]
土方[!]
紗季[私が女だから……強くなっちゃいけないの?……]
土方[…………お前は、まだ学ぶことが沢山あるからだ]

私は、この時初めて土方さんを殴って突き飛ばした

紗季[子供扱いしないで!私は私なの!女とか子供だからとかじゃない!私は]
土方[紗季、武州に帰れ]
紗季[!]
土方[此処には、お前が探してるミツバはいない]
紗季[…………]
土方[ミツバは、俺が殺した]
紗季[!!!]
土方[だから帰れ]
紗季[……………]

私と土方さんは、一度屯所に戻った
ずぶ濡れの状態で私たちは、戻り近藤さんたちの言葉を無視して互いにそれぞれの自室に引き籠った


近藤[トシ、入るぞ]
土方[近藤さん]
近藤[殴られたか?紗季に]
土方[初めてな]
近藤[紗季は、お前を理解しようとしているのにお前は、紗季を見て見ぬふりだな]
土方[………]
近藤[ミツバさんに言われた言葉、忘れたか?]
土方[?]
近藤[1人置いてきてしまった、紗季を宜しくって託されただろ]
土方[…………]
近藤[紗季をまた一人ぼっちにするのか?]
土方[まだ子供だろ]
沖田[16でしたぜ……俺は]
土方[お前とアイツは、違う………]
近藤[傷つけたくないのは、好きだからだろ]
土方[!]
近藤[知らないところでアイツが傷付くのと目が届く場所で傷付くのは、違うだろ……思いの重さが]
沖田[姉上の次は、紗季を喪うのは、御免ですぜ]
土方[ならお前が守ればいいだろ]
沖田[残念ながら俺は、アイツと互角でさぁ]

12→←10



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (5 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
6人がお気に入り
設定タグ:銀魂 , 真選組 , 土方十四郎
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:夜宵桜 | 作成日時:2018年12月15日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。