2小節目(恋の前触れ) ページ4
伊「ねぇねぇ、みんな
好きな人いないの?」
恋バナ好きの伊代が
いつものように聞いてくる
(私いないのになぁ……)
波「私はいないよー」
波華が答える
(即答だったけどほんとかな?)
伊「絶対いるでしょ!」
伊代が波華に圧をかける
波華はめちゃくちゃ焦ってる
(いやいや、そこまで圧かけなくても…)
莉「そういう伊代はどうなの?」
私は思いきって聞いてみた
伊「私?いないよ!むしろ欲しい!笑」
莉「私も!」
話を合わせておく
(やばいやばい聞かれるところだった…)
伊「みんな好きな人できたらいいね!」
莉・波「ねぇー!」
みんなで声を揃えて言った
いつの間にか伊代の家の近く
伊「じゃあここで!ばいばい」
莉・波「ばいばい!また明日〜!」
ここからは波華と帰る
私達だけ家が遠い
莉「ここからが長いんだよねー」
波「ねぇー」
そう言いながら坂道を歩いた
波「ほんとに莉実好きな人いないの?」
唐突に聞かれて少し戸惑う
(え、なんで話戻すのよぉ??)
莉「いないよ!いなくて困ってる感じかな」
私は適当に答える
(だって、
いてもいなくても言わないでしょ)
そんな適当にな答えに波華が言う
波「でも、莉実勉強できるから
モテるけどなぁ」
莉「モテないよ……」
(勉強は少しできるけど……
なんて言えない)
そう言いながら歩いてると
別れる交差点まで来ていた
私はいつもと違う光景にびっくりした
そこには、
男子たちが10人ほど集まっていた
(なんの集団かな?)
波「じゃ、じゃあそろそろ!ばいばい!」
莉「ば、ばいばい!」
そう思いながら波華と別れた
(はぁ、あの横通らないと帰れない……)
仕方なく横を通る
ふと、その集団の中を見た
『立中裕』の姿が……
(裕がいるから、あれは男バドかな?)
そう思いながら早足で通る
そしたら急に、
ぽっちゃり体型の男子が
ラブソングを大声で歌い始めた
それに続き、背の高い男子が
裕にちょっかいをかけている
(何がしたいんだろ?)
全く、男子は……と思いながら
私は家に帰った
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作者名:恋みか | 作成日時:2020年6月27日 14時