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『あ、こんばんは。』
塩「こんばんは。どーぞ。」
夜、涼太に言われた通り同じホテルに宿泊しているあっきーの部屋を訪ねた。本当は涼太と一緒にいくはずだったのに、急遽明日の仕事の準備をしなきゃいけなくなったからと、私だけ先に行くことに。
部屋のチャイムを鳴らすとすぐに出てきてくれたあっきーは、どうやらお風呂上がりだったようで、綺麗な金色に染まった髪が少し濡れていた。
『ごめん、お風呂入ってた？』
塩「うん、けどちょっと前に出てたから大丈夫だよ。」
『そっか、良かった。…あれ、寛騎くんはまだ来てないんだ。』
塩「あー…、寛騎なんだけど、今日来れなくなってさ。明日別で仕事入っちゃって色々あるらしくて。」
『そうなの？涼太もちょっと遅れちゃうっていうから、来るまで二人になっちゃうんだけど…いい？』
塩「俺は嬉しいけど、Aと二人の時間。」
『っ、なら良かった、です。』
塩「ふっ、顔真っ赤。とりあえず、お茶入れるね。」
そう言ってあっきーは軽く私の頭を撫でてから部屋に備え付けられているキッチンへ。お風呂上がりのせいか、いつも以上に増して艶っぽいその姿にただでさえドキドキしてしまうのに、顔をグッと近付けられると余計に心拍数が上がる。
荷物がきちんと整理されている室内を見渡しながらソファに腰を下ろした時、ポケットに入っているスマホが震えた。
『亜嵐くんからだ…。』
塩「Aごめん、お茶なくてコーヒーでも、」
『…ええ！？』
塩「え、嫌？」
『あ、ごめん。亜嵐くんからお幸せにってLINE来て…。』
塩「ああー…、そうそう。今日Aが帰った後に知ったらしくて。俺も言われたよ、Aを宜しくお願いしますって。」
『もう、勝手に話すなんて。…それで、なんだっけ？』
塩「あ、コーヒーでもいい？お茶見当たらなくて。」
『ああ、うん！全然。ありがとう。』
いずれ話そうとは思っていたものの、まさか自分がいないところで知られた展開にもうびっくり。
お幸せにへの返信のメッセージを入力している時、もう一通亜嵐くんからメッセージが届いた。そこには、''壱馬とは入れ違いで話せなかった''の文。
帰る前に亜嵐くんに話してたことを思い出すと同時に、また壱馬くんのことが心配になる。あっきーなら何か聞いてるかも。そう思って私はコーヒーを入れてくれているあっきーの元へ向かった。
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卯月(プロフ) - 初めまして♪aloaさんの作品全部、読ませていただいてます！塩野さん関連の作品はあまり無いので繰り返し読んでいます！これからも更新を楽しみにしています！ (2020年9月6日 11時) (
レス) id: 686cae3491 (このIDを非表示/違反報告)
aloa(プロフ) - 彩華さん» コメントいただきありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです♪これからも更新頑張りますので、今後とも是非宜しくお願い致します！ (2020年6月15日 1時) (レス) id: fdd25be30d (このIDを非表示/違反報告)
彩華(プロフ) - 前回の作品から見てます！塩野くんの作品はなかなか無いのでとっても嬉しいです！これからも応援してます＾＾ (2020年6月14日 1時) (レス) id: 303c26c9ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：aloa | 作成日時：2020年6月10日 16時
