41:やるせない想い ページ8
・
智「んなビクビクばっかしてたら、追い出されちゃうよ？」
雅「リーダーっ」
智「だって、ニノにびくついてんじゃん。ずっと」
・
掴んだ右手を軽く揺らして、顔を覗き込んでくる。
俯いたままあたしは、ただ弱く笑った。
・
「あたし、バカだから。そばにいる人の心がわかんないんだって」
潤「・・・えっ？」
「カズが言ったの。お前はほんっとうにバカだ。
人の心をわかろうとしねぇから、捨てられたんだって」
・
６箱目を車に積んだ後、黙り込むナオトに私は言った。
”いろいろ、ごめんね”
仕事ばかりで寂しい想いをさせてたことも
デキる女が好きだなんて、ひたすら思い込んでたことも
話がある、という言葉を忙しさで先送りにしたことも
本当にごめんね、ってそう思ったから。
・
それを聞いたナオトは、悲しそうな目で私を見つめて
”そういうこと・・・言うなよ”
深いため息と一緒に言った。
・
「どうしたら、大切な人の心をわかることができるのかな・・・」
・
がむしゃらに、勝手なゴールを目指して
ただただ前へ前へと突っ走って
振り向いてひとりぼっちになってることに
ある日気づいた。
・
とっくに
とっくに
私は、ひとりぼっちだったのに。
・
「それがわかんない限り、お前は永遠にバカを繰り返すって」
「恋愛なんてできるわけねぇなって言われた」
ハンドル握りながら、カズはククッて笑って言った。
・
私が
”一生バカでいいですよーだ”
と反対側の窓に顔を向けながら
涙を堪えて、必死に言い返したことを
・
カズはきっと知らない。
・
名前を呼ばれたあの夜から
行き場のない可哀相な恋心は
一つ屋根の下、姿が見えなくても
カズの呼吸に耳を澄ませてしまう。
・
シンクに並んで置かれた”二つ”の食器を見るたびに
胸が苦しくて、何度も何度も洗った。
・
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にゃんこ?(プロフ) - わー、もうすきです。何回読んでも泣けます。感動作です。大好きです。 (2015年10月24日 23時) (
レス) id: 7cd6255155 (このIDを非表示/違反報告)
キィ(プロフ) - ものすごくいいです( ;o; ) (2014年12月31日 12時) (レス) id: a8abba2e9b (このIDを非表示/違反報告)
しゃむ(プロフ) - やばいっ// (2013年12月29日 20時) (レス) id: 62a7618415 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃ - にの、やばいwwめっちゃかっこよす(^o^)/ (2013年12月29日 2時) (レス) id: 20a30ec314 (このIDを非表示/違反報告)
Seira(プロフ) - 綾香嵐さん» とんでもなく遅いレスでごめんなさい（泣）コメント欄に気づかずとはいえ失礼いたしました（´pωq）続きも読んでいただけたなら嬉しいです…♪泣いてもらえて感謝カンゲキ(*´∀`)♪ありがとうー☆ (2013年10月25日 1時) (レス) id: 6e5f42385e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Seira
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/list/seiralist/
作成日時：2013年1月27日 21時
