45:最初の出会い ページ12
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あの日は、数か月かかりっきりになって取り組んだ仕事が
無事終わったお祝いだった。
寝る間も、プライベートも全てなげうって取り組んだ。
これを最後の仕事にしよう。
ここを辞めて、新しい日々をはじめようそう思ってやり遂げた。
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マ「嬉しそうに酒飲むAﾁｬﾝの姿、カズも見てたんだこっから」
顎で、この間と同じ席をさす。
マ「”あいつみたいなのといたら、楽しいだろうな毎日”」
「え？」
マ「カズが言った言葉。やっと見れたあいつの笑顔にホッとしたの覚えてる」
「・・・」
マ「あの頃のカズは、笑ってるけど目が死んでるみたいな感じだったからさ」
「・・・」
マ「Aﾁｬﾝがカズを救ったんだなと俺は思ったんだよね。勝手に(笑)」
・
・
あの日の朝、先に出社する私をナオトは
”お疲れ様”
そう言って突然玄関で抱きしめた。
初めてのことにびっくりしている私に、お祝いだといって
小さなルビーがついたブレスレットをくれた。
”ずっと頑張ってるの見てたから”
その言葉に、メイクが崩れるからと素直に嬉し泣きもせず
ただ笑ってありがとうとだけ言った。
本当は照れくさくて、むずむずするほど幸せで
これからの二人の幸せな未来を信じていただけだった。
・
それから少しして、私たちは別れた。
＿＿＿＿この仕事が終わるのを待ってたんだ。
頑張ってるのを、誰よりも知っていたから
そんな時に言えるわけがなかった。
例え、子供ができたんだとしても＿＿＿＿＿
・
「よかった・・・」
マ「ん？」
「うぅん、なんでもない」
カズが初めて見た私が、酔いつぶれた私じゃなくてよかった。
あの夜の私は、とびきりご機嫌で、幸せいっぱいだった。
最低な私じゃない、最高な時の私を知っててくれてよかった。
怪訝な顔で様子をうかがうマスターに、なんでもないよと笑う。
淡いオレンジ色したカクテルをチビチビと味わいながら
あぁ、この色カズみたいだと、ぼんやりと思った。
・
ふいに鳴りだしたお店の電話。
背を向けて電話に出たマスターが、ゆっくり振り向いて私を見る。
グラスを持つ手をとめて、首をかしげると
マ「”うちのバカ知りませんか”だって(笑)」
笑って私に言った。
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にゃんこ?(プロフ) - わー、もうすきです。何回読んでも泣けます。感動作です。大好きです。 (2015年10月24日 23時) (
レス) id: 7cd6255155 (このIDを非表示/違反報告)
キィ(プロフ) - ものすごくいいです( ;o; ) (2014年12月31日 12時) (レス) id: a8abba2e9b (このIDを非表示/違反報告)
しゃむ(プロフ) - やばいっ// (2013年12月29日 20時) (レス) id: 62a7618415 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃ - にの、やばいwwめっちゃかっこよす(^o^)/ (2013年12月29日 2時) (レス) id: 20a30ec314 (このIDを非表示/違反報告)
Seira(プロフ) - 綾香嵐さん» とんでもなく遅いレスでごめんなさい（泣）コメント欄に気づかずとはいえ失礼いたしました（´pωq）続きも読んでいただけたなら嬉しいです…♪泣いてもらえて感謝カンゲキ(*´∀`)♪ありがとうー☆ (2013年10月25日 1時) (レス) id: 6e5f42385e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Seira
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/list/seiralist/
作成日時：2013年1月27日 21時
