恋する理由【Nino】 (ページ18)

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18:訪問者ページ18

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しばらくするとインターホンが鳴り

はーいと間延びした声でドアを開けると

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雅「え・・・あっ・・・」

思わずだろう、私を指さした手を慌てて下げたのは

相葉君だった。

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TVや芸能に疎いと言っても、アラシくらいはわかる。

名前だってちゃんとわかる。

それぐらい、やっぱり彼らはスーパーアイドルだ。

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とりあえずカズに言われたとおり上がってもらおうとしたら

智「俺もはいっていい？」

相葉君の後ろから、大野君が顔を出した。

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「もちろん(笑)ていうか、私がどうぞっていうのもどうかと思うんだけど」

智「ふふ(笑)」

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鼻の頭をかきながら大野君は可愛らしく笑った。

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焼き途中のハンバーグに走って戻る。

二人はリビングのソファに、並んでちまっと座った。

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雅「あー・・のさ」

「はい？」

雅「その、えっと＿＿」

智「なんでここにいんの？」

雅「ええっ！」

ぐるりと顔だけをこっちに向けて、大野君はにっこりとそう聞いた。

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「あ、聞いてたわけじゃないんですね」

智「ペット拾ったって聞いて。そんで見に来たの」

「・・・・・ペ・・・ット？」

雅「そう。すんげぇバカだって言っ・・・あ、ニノがね？俺じゃないよ？」

「・・・ええ、そうでしょうね。わかります」

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ふぅーっと大きく息を吐いてから、顔をあげて二人を見た。

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「あの毒舌ひねくれアイドルさんが、2年同棲してた男に浮気されて、
子供まで作られてどん底で酔いつぶれそうだった私を拾ってくれたんです」

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ニッコリ一気にそう言いおわったタイミングで

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和「誰が、毒舌ひねくれアイドルだこのヤロウ」

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背後から現れたカズが

びしょぬれの頭を目の前でぶるぶるさせた。

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「つめた！！やめて、ご飯に飛ぶでしょ！！」

和「聖水だと思えばいいだろが！」

「はーぁー？？聖水？？バッカじゃないの！」

和「あーぁ、俺も終わったな。バカにバカって言われるとは(泣)」

「・・・っるさい！早く乾かして」

和「こーとーばーづーかーいー」

「・・・その、捨て犬みたいな頭をお乾かしくださいませ」

和「う”－・・・」

「ワンッ♪」

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ものすっごい目を細めて私を睨んでから、

やっとカズはソファの二人に顔を向けた。

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