そこまで人気も無いくせに堂々と詩なんか作りやがった (ページ7)

今日:4 hit、昨日:2 hit、合計:2,500 hit

本当のリアル～イヤホンの向こう～ページ7

全てが雑音、全てが不協和音、リアルの世界なんて

街中の喧騒も、四月の学校の部活勧誘も

全てが雑音、意味の無い言葉達

そんなうるさい世界から逃げて俺は、今日も、イヤホンの向こうに身を委ねる

孤独が当たり前になって、教室の雰囲気なんてもう邪魔なものにかわった

一人、イヤホンの向こうへ鳴り響く電子音

リアルの世界から離れて、顔も名前も知らない仲間の元へ

消えてしまえばいい、雑音の塊なんて

俺は、ディスプレイの向こうの仲間がいればいい

消えてしまえばいい、リアルの奴らなんて

俺を孤独に追いやったあいつらなんて

人は皆、元は孤独な存在

孤独を恐れた哀れな人間は、群れて傷を隠した

自らの孤独を疑い、そこにある真実から目を背け

自らの過ちを正当化し、孤独をあざ笑う

イヤホンの向こうが本当のリアル

今更、孤独なんてもう怖くない

ディスプレイの向こうには、仲間が待っている

孤独な者同士の、ディスプレイ越しの友情

本当のリアルの世界は

どんなに遠く離れても

分かり合える存在、近場の気の合わない人間なんかと絡まない

本当のリアルがどっちかなんてもう、誰にも分からない

ただ、俺は、今日も

ディスプレイの向こうの仲間たちと

群れる事しか出来ない哀れな人間達を嗤う・・・

イヤホンの奥のリアルへ

「本当に哀れな人間は、群れるしか出来ないお前らだ！」