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「どうしたの?なんか顔色悪いけど…寒い?」

「…うん、ちょっとだけ寒いかな…」

「エアコン消そうか?」

「ううん、そこまでじゃないよ?」

確かに外は風が強そうだけど、今いるここはエアコンで適温だと思うよ…?
でも知念の過保護ぶりで思い出した、不意に触れた時いつもひんやりしてるけいさんの指先を。

冷え性、かな…?


あっ、


「良かったら、これ、どーぞ」
腰に巻いてたネルシャツを後ろからけいさんの肩に掛けてあげたら、ぴくっと体が動いた。

「あ、ありがとう…」
小さく弧を描いてる唇が心なしか青白く見えるけど、きれいな笑顔を見せてくれた。



だから、上目遣いの攻撃力やばいって…!



不意打ちにキュンとしちゃって、これ以上けいさんの顔を見てたらたぶんこっちが真っ赤になるから、それを隠すために視線を逸らした。



「あ、コーちゃんまた寝てる」

「本当だぁ〜暖かいところにいるから眠くなったかな?」
けいさんはパソコンの周りに体を伸びて寝ている猫を一撫でして、そっと抱き上げて窓際のラグのほうに連れて行った。

「そういえば、なんでコーちゃんって名前なの?」

「ん?コーちゃんはあだ名だよ、本名はコーヒー牛乳」

「へ?コーヒー牛乳?」

「そーだよ。だってコーヒー牛乳みたいな色してるでしょぉ?」
すやすや眠っている猫を撫でる手がしなやかで、何だか妬みごころが出ちゃいそう。



「なるほど!色ね!何で秒で名前決めたのって思った!」
蹲ってるけいさんの隣に陣取ってくっついてくる知念も、コーちゃんの背中をなでなでしてる。

「だって名前ないと可哀想じゃん…大親友だから、すぐ名前つけたかったんだ」

「ええ〜大親友は僕なんじゃないの?ひどい〜」

「ふふ、知念ちゃんはペットだよ〜」

「ちがうでしょ!逆!逆だよ!!」
けいさんに肩を抱き寄せられて、頬で胸元にスリスリして駄々をこねる知念。

小動物の戯れに見えて可愛いけど、チラチラ俺のほうを見てドヤ るから、ただの嫌味だと知ってる。

意地でもけいさんの注意力を取り戻したくて話に割り込んだ。


「…で、でもさ!コーヒー牛乳って名前としてちょっと長くない?」

「んぇ?だからコーちゃんって呼んでるだよぉ?」

「普通はさ、カフェオレとかじゃない?呼びやすいし、響きおしゃれだし」

「うっわ、おしゃれぶるなよ大貴のくせに」



…チワワの鳴き声は無視だ、うん。






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yoku(プロフ) - ずみさん» 温かいお言葉をありがとうございます!涙出るほど嬉しいです(;_;)メンバーそれぞれの個性に沿って、言いそうな台詞を考えるのが個人的に楽しいです(笑)いつも亀更新で本当に申し訳ありませんが、これからも楽しんでいただけますように頑張ります:) (2021年6月7日 22時) (レス) id: df50adfb63 (このIDを非表示/違反報告)
ずみ - どんな人物も個性溢れる長編ですし、ストーリーもとても面白いです。読めば読むほど夢中になって、もらい泣きでもする寸前でした。素敵な作品をありがとうございました! (2021年6月5日 23時) (レス) id: 88ff7ddfb4 (このIDを非表示/違反報告)
yoku(プロフ) - みーさん» ま、まさかフォローしてるライターさんからコメント頂けるとは…!とっても励みになります!ありがとうございます!みーさんの作品をいつも拝読させていただいてますのでみーさんも頑張ってください:) (2021年6月4日 23時) (レス) id: d95cf3f703 (このIDを非表示/違反報告)
みー(プロフ) - 切なくて毎回泣きそうになりながら読んでます。素敵なお話をありがとうございます。更新楽しみにしてます。 (2021年6月3日 22時) (レス) id: 163ee9ceaf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:yoku | 作成日時:2020年1月5日 0時

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