短編集『恋日記。』【Ｎ】 (ページ25)

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いつもどこか冷静で余裕そうな彼が、

不安そうに微かに瞳をﾕﾗﾕﾗと揺らして私を見つめてる。

ドライなフリしてすごく優しくて。

本当は寂しがり屋な所とか。

照れるとすぐ耳が真っ赤になっちゃう所とか。

真っ直ぐに純粋な愛をくれる所とか。

ダメなところも全部ひっくるめて、本当に私は彼が。

二宮和也が大好き。

そんな彼に返す言葉なんて、１つしかない。

「‥幸せにしてくれなきゃ、困るよ？」

「何か似たようなの聞いたことあるな。」

「へへ…。」

ｸｽっと笑った彼に、私もそうやって笑い返した。

そうやって笑ったのと同時にﾎﾟﾛﾝ…っと、一筋涙が流れた。

それを親指で拭った彼は。

「幸せにするよ、絶対。」

「‥よろしくお願いします。」

真っ直ぐに私を見つめて、そんな愛の言葉をくれた。

「‥ちゃんと愛してるから。」

「うん、私も、」

言おうとした言葉を、彼は唇ごと塞いだ。

優しく重なったその唇が、

私たちの永遠の愛の始まりのようだった。

大好きな愛しい彼に、私もありったけの愛を叫びましょう。

・

【愛を叫べ】Fin.