恋レシピ〜How to make LOVE?〜No.6

意地悪 ページ35

まだ始まる気配がないからか、自然とメンバーが集まって話を始めた。


ガヤも、ハルかちゃんとは別れてこっちに参加。




横「Aちゃん、何か今日違う人みたいですごい綺麗」




わったーがそう言ったから、Aちゃんが頬を赤らめる。




二「そういえば、いつもと違う感じじゃーん！」




千「そうそう、大人の女の人に見えるよね」




A「や、大人だし！千賀君よりはだいぶ年上なんだけど」




千「あははっ、そーだったそーだった！」




わいわいしてる中、ガヤが大人しい。


心此処に在らず……


心ハルカちゃんに在り、ってとこかな。




玉「これ、俺からのプレゼントなんだ。すごい似合ってるでしょ？」




自慢気に言ってみせると、わったーが眉をひそめた。




横「何でタマがプレゼントすんの？誕生日とかじゃねーじゃん」




北「え、何でもない時にプレゼントするってのが女の子の喜びポイントじゃん！横尾さん、分かってないねぇ！！」




え、そうなの？


と、わったーが納得しなそうに呟いてガヤを見た。


そのガヤはというと……


Aちゃんをすごい形相で眺めていて、それに彼女がおどおどしている。




玉「プロのヘアメイクさんにもお願いしてドレスアップしたんだもんね？」




Aちゃんの顔を覗き込みながら優しく微笑む。


そして追い討ちをかけるように、彼女の腰に手を回して……


ぐい、と自分の方に引き寄せた。




二「えーと、なんつったっけ？！ローマの休日の……マリリンモンロー！それみたい！！」




ニカのバカな発言にも頬を緩めることはせずに、


ガヤの眉間の皺が更に深くなっていって……


そろそろやめてあげようかなぁ、と思っていた時


司会進行に着席を促された。

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