恋レシピ〜How to make LOVE?〜No.6

宣戦布告 ページ24

横尾side



太輔に迎えにきて貰って、


二人で式場に向かっている最中……




横「……は？」




しれっと、爆弾発言をブッ込んできた。




藤「だから、俺今日告白するわ……上手くいったとしても恨みっこ無しだからな」




横「ちょ……マジ？いつの間にそんなことになって……」




藤「いつの間にか、みたいな？」




なんか、嫌だ。


太輔は好きだけど、二人が付き合うのは……




……やっぱ、見てらんない。




藤「……渉？」




運転中の太輔は、黙りこくる俺のことをチラリと見やった。


なんか、ヤダ！なんて……


いい大人がガキみたいなこと、言えないよな。




横「じゃ……俺も告白する」




だから、もう一度だけ……


何度想いを伝えたか覚えてないけど、


最後に好きって言おうかな。


それでダメなら諦めもつくと思うし……。




『彼女の幸せが俺の幸せ』




そんなクサイこと死んでも思わない自信があるけど……


幸せそうに微笑んでくれていたら、きっと救われる。


俺の心は傷付くかもしれないけど


救われれば、良い思い出に出来るのかもしれない……。


って、フラれる前提で考えるってどんだけ弱腰なんだよ。


まぁ……自信は太輔ほどないけど。




藤「……フフッ、じゃライバルってことだな」




横「あぁ、負けないから」




こういうの……いいな。


影でこそこそやられるのよりは


正々堂々、宣戦布告してくれた方がすっきりする。


後腐れなく、友だちも続けていけるし。


負け戦な気がするけど……


俺もやれるだけのことはやってみよう。

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