恋レシピ〜How to make LOVE?〜No.6

サプライズ ページ17

玉森side



───結婚式当日。




時間通りに車で迎えに行くと、


既に外に出て俺のことを待ってくれていた。




玉「ごめん待たせちゃって！！乗ってよ」




運転席から無理に伸びて助手席のドアを開けた。


遠慮がちに、お願いします……と呟いたAちゃん。




玉「それ、似合ってる」




当たり前だけど、既にドレスアップしていて


シンプルなブラックのドレスもよく似合ってる。


やっぱりAちゃんは


ナチュラルな可愛さがあるなぁ……。




A「いやいやいや！ホントは買い換えたかったんだけどね……って、玉森君の方がカッコイイよ。さすがフォーマルが似合うね」




ストレートに褒められて少しくすぐったい。




玉「ありがと……ふふふふ」




A「こちらこそ……ふふっ」




あぁ、もう……なんか、すげー癒される。


俺もたいがい天然とか言われてるけど、


Aちゃんの空気感がゆるやかーで


くぅっ……！ってなる。


それがちょっと……いや、すっごい好き。




A「あっ、ほら！前見て！！」




赤信号で彼女に釘付けになっていると、


すぐ後ろで、二回クラクションを鳴らされた。


危険回避の時しか鳴らしちゃいけないのに……


せっかちだなぁ……まったく。




A「それで……どこに行くの？」




玉「えー？内緒だよ」




A「……ケチ」




ケチって(笑)


今バラしたらサプライズが全ておじゃんだもん。


しかしあのドレス……ほんとに綺麗だった。


せっかく着飾ってきてくれたのに申し訳ない思いはあるけど……


あれを身にまとった


最高に可愛いAちゃんが早くみたい。


鼻唄を歌いながら、


逸る気持ちをアクセルにのせて……


ぐん、とスピードをあげた。

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