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密室の二人 ページ17

玉「Aちゃーん?どお?」




彼の声で我に返った。




A「うん!サイズはぴったり!!」




どんよりした思いを振り切るように、明るい声を出す。




鏡に映る私は……


無理だと分かりつつ、背伸びして玉森君に追い付こうと必死になってる様でどこか滑稽だ。


けれど逃げ場なんて何処にもない。


仕方がなく、ゆっくりと扉を開いた。




玉「……おぉ……いい感じ。だけど……」




今までと反応が違った。


一瞬目を見張ったように見えたけど、すぐに言葉を濁らせる。




A「どこが……変?」




さっきと同じく、ゆっくりと回る。




玉「……あ。ストップ!」




玉森君を背にした瞬間、制止させられて。


鏡越しに目が合うと、柔らかい笑みを向けてくれる……


思わずそれに泣きそうになってしまった。




玉「そんな顔で……見ないでよ」




すべすべな掌が両肩に触れて、私を軽く前に押し出す。


すると彼は靴を脱いだと思ったら、あろうことか扉の隙間から身を滑り込ませてきた。




A「えっ……」





フィッティングルームには、くっつくほどに近い玉森君と二人っきり。


ビックリしたのと同時に、どうしたの?と問い掛けようと彼を見上げる。




玉「後ろ、向いてて」




鏡越しに見ると、彼は真面目な顔を浮かべて、綺麗な右手は私の背中をまさぐる。


擽ったくて、背を弓のようにしならせて抵抗をした。




玉「じっとしててよ……チャック開いてる」




ジジジ……と鈍い音が脳内を占領して。


脱がされているかのような錯覚に陥ってしまう。




A「なんで……」




玉「すげー似合ってるけど……肌見えすぎて、何か嫌」




そ、そーゆーことじゃなくて。


何で玉森君が一緒に入ってるの?って……。

君が悪い→←庶民と芸能人



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由貴(プロフ) - めちゃくちゃ良いです(///ω///)♪ (2015年3月26日 16時) (レス) id: 08fed4a8fe (このIDを非表示/違反報告)
MK(プロフ) - あずみさん» あずみちゃん!←馴れ馴れしい(笑)1コメじゃなくってもへーきよ!こうしていつもきてくれるだけで胸いっぱいっ(p_q)ちなみに一番はまいちゃんでした(笑) (2014年1月25日 17時) (レス) id: 0ea9d75c41 (このIDを非表示/違反報告)
あずみ(プロフ) - 次は移行ですかい!?ヤバイっ!準備しなきゃ!!次こそは1コメ…(ToT)うおぉぉーー!!←ダメだ、自信がない。。。(涙)頑張るぜ!! (2014年1月25日 10時) (レス) id: 76d964390d (このIDを非表示/違反報告)
MK(プロフ) - kissさん» kissさん!コメントありがとうございます!いつも読んでくれてるんですねっ♪そうなんです、憎めないキャラクターのたいぴーが私も好きです(笑)このままキスが出来るか……どうでしょう?(笑)またひっぱりますのでもう少し先をお楽しみに\(^^)/ (2014年1月25日 9時) (レス) id: 0ea9d75c41 (このIDを非表示/違反報告)
MK(プロフ) - ちょこるる*°さん» まいちゃん!ありがとう~!まいちゃんも頑張ってね\(^^)/楽しみにしてる! (2014年1月25日 9時) (レス) id: 0ea9d75c41 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:MK | 作成日時:2014年1月3日 10時

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