恋レシピ〜How to make LOVE?〜No.11

VIPルーム ページ10

韓国語が飛び交う中、チケットを購入しようと財布を取り出した。


ジャパニーズ？って聞かれたから、二人で素直に頷く。




横「パスポート見せろって」




鞄の中を探ってパスポートを見せる。


こんなことまでチェックされんだって驚いた。


パスポートしまい込んでからウォンを手渡した瞬間、知らない女の子に腕を掴まれた。




玉「えぇっ？！ちょ、ちょっと！わったー！！助けてっっ」




そういうわったーも俺と同じく拉致られてる。


爆音の中、引きずられるようにして連れて来られたのは、きっとVIPルーム。


真っ赤な証明、真っ赤なソファ、真っ赤な壁。


とにかくこんなド派手に部屋に拉致られて、恐怖感しか生まれてこない。




横「えぇっと……」




囲んでるのは、長身の綺麗なオネーサンたち。


いち、に、さん、よん……四人。


俺たち二人は呆然とするだけ。




「イッショニ、ノミマショ〜」




カタコトの日本語。


明らかに、韓国人。


横目でわったーを見ると、キョドって俺のことを見てるだけ。




玉「……俺たちは、あの、踊りに来ただけで……アイ、ダーンス！オッケー？？」




戸惑いを隠せなくて、しどろもどろになりながら言った。


分かってくれると思って。


でも……。




「ラブショット！オーケイ？」




通じたのか通じてないのか、キャットアイのラインがガッツリ入った目が弧を描く。


……笑顔が逆に怖いよ！


ちょっと、わったーなんとかして！！


肘で脇腹を突つくけど、固まって動かない。


…なんだよ。


肝心な時に頼りになんねぇし……！

言い争い→←突入！

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