恋レシピ〜How to make LOVE?〜No.11

魂胆 ページ8

玉「……何その目」




横「魂胆、あんだろ」




玉「こ…こんたん？」




横「魂胆とは、腹に抱えてる企み、策略のことである」




玉「策略なんてないし！」




横「ほんとーかぁ？」




玉「ほんとだよ！大体なんだよ企みって！」




横「そんなの、自分がよぉく！分かってんじゃん？」




わったーのこういうとこキライ。


変に鋭すぎて思う通りにいかせない、みたいなとこ。


全部見透かされてるように感じて、焦ってあたふたしだす。




玉「ば……場所変えない？！あ！俺、韓国のクラブ行ってみたかったんだ！！」




誤魔化すために咄嗟に出ちゃった。


ドギマギしながらわったーを上目遣いで見やると、呆気ないくらいにすんなりと頷いてくれる。




横「……あぁ、いいよ」




まぁ、ほんとにちょっと行ってみたかったし、結果オーライってやつ？


韓国って言っても、なんだかんだでジャニーズは顔が知られてるから二人してキャップを購入。


模範タクシーに乗り込むと、程なくしてカンナムにあるクラブにたどり着いた。


横付けしてもらうと、二万ウォンを渡してカムサムニダーって降りる。




わったーによると、韓国のクラブは結構トラブルが付き物らしい。


もしなんかあったとしたら、ジャニーズってことは全力で隠せよって笑いながら言った。


まぁ、旅行先でのトラブルなんて稀なんじゃん？


つーか、ちょっと踊って帰るだけだもん〜


日本じゃ絶対行けないから行きたかっただけだもん〜


女の子に声掛けられたらどおしよ〜


なんて、下心が沸き上がりながら建物の前に立ち尽くす。




玉「え！何この人のかたまりは！」




横「入り口から溢れてる……」




なんかキャーキャー言いながら女の子たちが建物の前とかで記念撮影してる。




横「なぁ……これ、入る勇気ある？」




玉「……ない、けど」

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