Deepな恋！Part3 (ページ19)

今日:1 hit、昨日:25 hit、合計:81,037 hit

第9話4 ページ19

徳尾「本番いきまーす！ 5、4、3、2...」

[別れのシーン]
---
車を止め、車から飛び出す倫太郎。

倫太郎「海音っ！海音っ！」

海音に駆け寄り抱きしめる倫太郎。

倫太郎「あー、間に合った...」

海音『倫太郎さん...』

倫太郎「うん。」

海音『あっ...』

倫太郎「ん？」

海音『体、大丈夫ですか？』

倫太郎「大丈夫。(笑)」

海音『痛くないですか？』

倫太郎「痛くない。(笑) 2度も救ってもらったね。(笑)」

海音『よかった...』

倫太郎「ははっ。(笑) 座る？」

海岸の流木に海音を座らせる。

倫太郎「手ぶらで来ちゃった。焼き芋でも買ってくればよかったなぁ... ってか、やってないか。(笑) へへっ。(笑)」

海音の隣に腰掛け、海を見る倫太郎。

倫太郎「波の音ってやっぱりいいなぁ...」

海音『海の中にいると聞こえないから...』

倫太郎「ん？」

海音『ここに来て、この音の心地よさを初めて知りました。』

倫太郎「そっかぁ...。こことは全然違うんだね～...。」

海音『カメって、歩くの遅いですけど泳ぐのすっごく早いんですよ？』

倫太郎「あっ、でた。ウミガメ女。(笑)」

海音『言われましたそれ～。(笑) もう、最初の頃ほんとに感じ悪かった。(笑)』

倫太郎「そっちこそ～。(笑) まぁ、でも、海の中でまた会えるんじゃないかな。俺も潜って会いに行くし。」

海音『...私がいるところ、結構深いですよ？』

倫太郎「えっ。」

海音『肺が潰れちゃうかも。(笑)』

倫太郎「んー、いーやそれでも、会いに行く。」

海音『私も。』

見つめ合う海音と倫太郎。

海音の背中に手を置きながら何度もキスを繰り返す倫太郎。

唇が離れ涙を隠すようにお互いの肩に顔を埋め、海音を抱きしめる倫太郎。

海音『そろそろ、行きますっ...。』

倫太郎「...うんっ。」

名残惜しそうに海音の肩から手を下ろす倫太郎。

倫太郎「俺も行く。」

海音の両手を持って海音を立たせる倫太郎。

見つめ合い抱きしめる海音と倫太郎。

倫太郎「気をつけて。」

海音『はい。 ...さようなら。』

倫太郎に悲しい想いをさせないように笑顔で別れを告げる海音。

倫太郎「うん。」

お互いがそれぞれの方向に歩き出す。
---

徳尾「...カット！」