〜特別企画〜 谷地姉妹 ページ42
『...はぁ。』
図書室に居る私は、顔を机にうつ伏せ、そっとため息を吐く。
「あ、先輩。」
『...国見か。
君が図書室にいるなんて珍しい。』
顔を上げると、１人の男子の顔が映る。
その1人の男子っていうのは、国見っていう私の一つ下の後輩。
国見は、いつの間にか私の隣に座っていた。
「こんにちは。
どうしたんですか？ ため息なんて吐いちゃって。」
『実はさ...。
今日も仁花告白されてたんだよっ！！！！』
「...あー、すみません。
用事できたんで帰りま＿＿＿」
『おい、待てやゴラ。』
帰ろうとする国見の腕を掴み、そのまま椅子に座らせる。
「大体、先輩だってモテるじゃないですか。」
『あんな男どもに告られてもなんとも思わないし、照れもしないな。
なんで仁花に告るんだよ〜...。
仁花は私のものなのに...』
「いや、先輩のものじゃないですからね」
『24時間一緒に居て、しかも姉妹なんだから同じようなものでしょ！？』
「全然違いますから。」
国見は淡々と私にツッコミを入れてきて、私は口を尖らせる。
『...国見も仁花のこと好きとかいうんじゃないよね？』
「なんでそうなるんですか。」
『いや、私のものじゃない＝時期には国見のものになるって意味なのかと。』
「先輩のその想像力、羨ましいです。」
『あ、ありがと。』
「何照れてるんですか。 褒めてないですし、バカじゃないですか？」
『おい最後。』
そんなことをずっと話していると、授業5分前のチャイムが鳴った。
『さーてと。 そろそろ私、教室戻るよ』
「あ、はい。」
『ていうか、本探さなくて大丈夫なの？』
「大丈夫です。 何借りるかは決まってるので。」
『そっかそっか。
じゃあまた今度ね、仁花に手出したらぶっ飛ばすから覚悟しておいてよ〜。』
ニッコリ笑って告げると、またもや真顔で答えられた。
「安心してください。
俺、谷地さんじゃなくて先輩のことが好きなので。
それじゃ、失礼します。」
ペコリと頭を下げて、図書室の奥の方に向かう国見。
...はっ！？
...なんか今日、いつもより暑いかも。
✄----------------------✄
今回は会話文多めで、北川第一出身という設定です！
rina030917さん、リクエストありがとうございました！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 804人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
水無月のぞみ - たまに『紗夜』ってなってて変換されてない。 (8月11日 2時) (
レス) id: ba8b16685c (このIDを非表示/違反報告)
svrklove1737(プロフ) - ありがとうございます！ (2018年1月26日 8時) (レス) id: f9850447b6 (このIDを非表示/違反報告)
雨宮さん(プロフ) - svrklove1737さん» 返信遅くなってすみません。 パスワードは外させてもらいました。 詳しくはpart2に書いてあるので、見てくれると幸いです。 乱文失礼しました。 (2018年1月25日 21時) (レス) id: 61f8b1e56a (このIDを非表示/違反報告)
svrklove1737(プロフ) - この小説のパート2のパス教えてください！ (2018年1月24日 22時) (レス) id: f9850447b6 (このIDを非表示/違反報告)
雨宮さん(プロフ) - さななーんさん» コメントありがとうございます！ リクエスト、載せさせていただきました！ お返事が遅くなって申し訳ありませんでした。 (2017年10月1日 22時) (レス) id: 912a742714 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：雨宮さん | 作成日時：2017年6月27日 21時
