いきなり一目惚れされた件。【オリジナル】

◆26話 ページ26

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

あれから、私達の “恋愛ごっこ” は続いた。



最初はちょっと、抵抗があったけど

最近では、素直に楽しめている。





早乙女くんごめん、テスト範囲どこやったっけ?


A46から58だよ


早乙女くんそっか、ありがと。





「ふふ。」



自然と笑みがこぼれる。


なんだか、カップルみたい。

あ、一応付き合ってるのか



こういう関係、ずっと続いたらいいのにな。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「あのな、『好き』って言われたら、
普通『わたしも』とか
『私も好きだよ』って言うもんやねん！」


「いやだよ。」


「なんで？」


「恥ずかしいじゃん。」


「一応僕もやし。」


「えへへ。」


休日の昼。
今日は、カフェに来ている。



今は早乙女くんに、お説教をされている。


私はそれを、メロンソーダを飲みながら聞いている


だって、本当に恥ずかしいんだもん

あんなの恋愛上級者。


私たち、“恋愛ごっこ”として付き合ってるだけだし。


君に言われる権利はないと思うんだ。




「……メロンソーダってさ、甘すぎない？」


「まあ甘いよ、当たり前じゃん。」


「……ねぇ、僕にもちょーだい。」


「ええ？もう、しょうがないなぁ。いいよ」




凄く可愛い顔で言われるから、思わずオッケーしてしまう。



メロンソーダを飲んでいる彼を見つめる




ここのメロンソーダ、本当に美味しいんだよなぁ
カップもストローも可愛いし。





もう一度彼に目を向ける。


幸せそうな顔で飲むもんだから、頬が緩む。







「……あれ、気づかへんの？」




「ん、なにが？」






「えー？あれだよ、あれ。












……間接キス。」



小悪魔みたいな笑みを浮かべ、早乙女くんは言う。






“間接キス”







き、気付かなかった。




恥ずかしい……！







「へへ、顔 真っ赤やで。」



「もう！うるさい！」






徐々に顔が熱くなってくるのがわかる。







「…………好きやで。」





「早乙女くんのばか！」





「そこは 私も やろ！」

◆27話→←◆25話

ラッキーアイテム

革ベルト

ラッキーナンバー

8

おみくじ

おみくじ結果は「末凶」でした！

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す