いきなり一目惚れされた件。【オリジナル】

◆24話 ページ24

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「Aちゃん、一緒に帰ろうや。」


「えー？別にいいけど……まあ、結衣委員会だし……いいよ！行こう」


「やったー！よしっ、帰り、クレープ食べよ！」


「張り切りすぎだよ。」




学校帰り。昼より一段と寒くなった。




「……好きやで！」



「さっきも言ったじゃん。」


「いやいや、何回も言った方がええやろ！」


「ばか、って言うの恥ずかしかったし。」


そう、さっきの ばか は、早乙女くんに言わされたのだ

ほんとに恥ずかしかった……




「あっ、ちょうどクレープ売ってる。」


「ほんとだ。」



ここら辺に売ってるなんて、珍しいな



「Aちゃんはなにが好き？」


「んー、何でも好き。」


「なんやそれ。まあ、無難にイチゴでいっか。」


「うん！」


「食いつきすご。」






………………






「んー！おいしー！」


二人でベンチに座って食べる。

すごく美味しい。なんて言ったら良いのかな、これ



「よかった、ふふ。」






……





「……ねえ、何回もごめん。……“恋”って、なんなのかな。」



そう聞くと、早乙女くんは、私の目を見つめた。




「ちょ、ちょっと。恥ずかしいよ」


「へへ。
……なんだろうね、 恋 って。」


「早乙女くんも知らない？」




「うん、

……でも。これだけはわかるよ。」



「なに？」














「……相手のことが、頭から離れないってこと。」

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