いきなり一目惚れされた件。【オリジナル】

◆３話 ページ3

「よし、朝ごはんおっけー、制服おっけー、カバンおっけー！お母さん、お父さん、行ってきます！」




そう言い私は、我が家を出た。


「ひぃぃ、寒い、寒い。」


外に出れば、寒さが私を包み込む。

上着にマフラーを着けてきたけど、これじゃあ足りないくらい。



ふぅ、と息をはいたら、白い空気がふわぁとなって、なくなっちゃう。


ああ、手が凍りそう…



早く学校に行こう！
そう思い、私は走った。


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「やっとついたぁ。」

そんなこんなで、何かに追われるように学校についた。


「おはよう〜」

１年２組の教室に向かい、教室に入った。

「おはよ、A。」


「あ、結衣。今日も可愛いねっ」


この子は「坂本 結衣」。ロングで可愛い口数少ない私の親友！


「今日さ、テストだったよね？数学の。」


「うん。」


「勉強してきた？私忘れた〜」


「ヤバイじゃん。」


「もー、結衣は物静かだなぁ。」


「うん。」


「ま、そんな結衣も好きだよっ。」


「うん。」



……結衣よ、そろそろ泣きそう。



「長年の仲じゃん。」


「エスパーかよ、結衣。」



まあ、立ち話もここら辺にしといて。



「……転校生くるの、知ってる？」



「え？転校生？知らないよ。」



「うん。関西からくるらしい。」



「へえ！女の子かなぁ？仲良くなれるといいなぁ。」



どうやら、結衣によると今日、時期外れの転校生がやってくるらしい。

今、１１月の終わりごろなのにな。



しばらくしたら、教室がざわついてきた。
人数が増えただけじゃない。




「今日、転校生くるらしいよ！」
「イケメンかな！？」
「いや、美女だろ。」
「はあ！？男の子でしょ！」




……転校生のことで盛り上がっているからだ。



ここまで来ると、本当にどんな子なのか、凄く気になってきた。




早く来てくれないかなぁ。

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