◆19話 ページ19
結局、結衣とは日曜日は遊ばなかった。
私の方に用事ができたから。
あと、雨も降っているし
…そして、その用事、というのは……
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「ほんまにゴメン!…はっくしゅ、はっくしゅんっ……」
「……災難、だったね……」
窓の外を見れば、大雨が降っている。
テレビをつければどれも、この大雨のことばかり。
……そうです。よく漫画である展開ですね。
簡潔に言うと、
早乙女くんが外を散歩していると、雨が降ってきて、ちょうど私の家の近くにいたので、私の家にやってきました。
そして見事、風邪をひいてしまい……
と、いうこと。
ついでに今日、お母さんもいないし。
誰かが狙ったような展開。
「うぅ……天気予報では晴れって言ってたのに……」
「そんなこともあるよ。」
「……取り敢えず、リビングに行こう。」
「わかった……」
鼻水を ズーズー して、ぼーっとしている彼は、初めて見た。
な、なんだか、いけないことしてる気分。
「こたつ入っていいよ。」
「ありがとぉ……!」
そう言うと早乙女くんは、ゆっくりな動きでこたつに入った。
「あったかぁ」
こたつに入って頬を緩める彼を見ると、思わず、笑ってしまいそう。
「うどん とかあるけど……食べる?」
「いいん…?」
「もちろん。」
「じゃあ貰おうかなあ。」
「分かった。ちょっと待ってて。ついでに、タオルケットとか持ってくる!」
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「…………」
あのあと うどんを作り、食べてもらった。彼曰く美味しかったみたい。
そして、私が洗い物をしていると、いつの間にか彼は眠っていた。
しばらくスマホをいじることにした。
雨は勢いを増している。
「って、び、びっくりしたぁ」
手元を見ると、早乙女くんに手を握られていた。
いつの間に……
……というか、この状況まずい気がする…………
もしこれでお母さんが帰ってきたら、
…………気まずい。
早乙女くんが起きたら、
…………これも気まずい。
結局全部気まずいじゃんかっ!
早乙女くんの手に私の手を添え、ゆっくり放そうとした。
…………………けれど、無理だった。
力が強い。
やっぱり、男の子なんだな、なんて思ってしまう。
「え……終わりじゃん。」
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8
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ちあき。@誤作動マン(プロフ) - 香音さん» ありがと〜〜!え、本当それ…。いいよね。 (2022年3月15日 19時) (レス) id: b338b8448c (このIDを非表示/違反報告)
香音(プロフ) - 千秋@海兎さん» おもろい笑恋ってええよな!関西弁のイケメンは最高笑 (2022年3月15日 19時) (レス) id: 98ef870937 (このIDを非表示/違反報告)
千秋@海兎(プロフ) - 竹原紫祐さん» あぁなるほど!ごめんなさい、私の読解力が無かっただけでした笑 幸せになって頂けたなんて光栄です✨ご丁寧にコメント、有難うございました‼ (2022年1月16日 16時) (レス) id: b338b8448c (このIDを非表示/違反報告)
竹原紫祐 - 読んでるだけでほっこりして、こっちまで幸せにさせて頂きました。色々かわいくて…。誤解させてしまったらすみません。 (2022年1月16日 15時) (レス) @page29 id: 065c29639b (このIDを非表示/違反報告)
千秋@海兎(プロフ) - 竹原紫祐さん» か、可愛いですか……⁉何がですかね、とりあえずありがとうございます✨ (2022年1月16日 15時) (レス) id: b338b8448c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:千秋@海兎 | 作成日時:2021年11月25日 19時