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山田涼介side

最近地方で映画の撮影をしていてとても忙しい。
久しぶりに都内へ帰ってきた。
そしてAの家に帰る。

「A、ちょっとここ座って？」

『うん。なに？』
Aは座った。

いつ言うかとても迷っていた。
タイミングが分からない。
でもこれからはコンサートやそのリハーサル、
映画の撮影などで仕事が忙しくなる。
そうなるとAにあまり会えない。
Aに寂しい思いをさせてしまう。
思いきっていうと決めた。

「あのさぁ、もし良かったらだけど一緒に住まない？」

『………。』

「今すぐにとは言わない。ちょっと考えてみてくれない？」

『それはここに一緒に住むってこと…？』

「そう言うことになる…。
　家賃はAに払うし、食費とか生活費も払いから…。」

『金銭的問題じゃないの…。
　少し考えさせてもらってもいい？？』

「うん。なんかいきなりごめん…。」

『こちらこそごめんね…。』

考えさせてって言われて当たり前だ。
だってここはAの家。
ずっと住むんだから。

「仕事どう？」

『どう？って普通だよ。特になにもかわらない。』

「そっか。」

『涼介くんは忙しそうだね。』

「うん…。あまり連絡とれなかったり、会えなかったりしてごめんね…。」

『大丈夫だよ。時間が出来たら涼介くん来てくれるもん。』

「うん…。」

こうやって優しいことを言ってくれるから
ついつい甘えてしまう。
もっとわがまま言ってくれていいのに…。

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