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家ではあっているけれど、
映画の撮影が終わり久しぶりに涼介くんのKIKIの撮影だった。
外は夏日が差していてとにかく暑そう。
「お先に。」
そう言って涼介くんはメイクルームを出て行った。
「Aさん!!山田くんがスマホ忘れて行きました!」
と4月に入りたての編集者の子が言った。
『届けてくるよ。まだ、その辺にいると思うし…。』
そう言って編集者の子からスマホを受け取り撮影スタジオを出た。
辺りを見渡すと公園の方へ行くスロープを涼介くんは上がっていた。
走って追いかけた。
『涼介くん』
呼んでも全く振り向かなくて肩をトントンってした。
振り返った。ビックリした顔でイヤホンを外した。
「どうした!?」
『スマホ忘れてたよ。』
そう言ってスマホを涼介くんに渡した。
「ありがとう!届けてくれて。」
そう言っていつもの優しい笑顔で微笑み掛けてくれる。
『うん。じゃあ仕事戻るね。』
「頑張ってね!」
『涼介くんこそ!』
お互いに手を振って別れた。
その数日後だった。
週刊誌に【Hey!Say!JUMP山田涼介 熱愛!】
という見出しで週刊誌に載ったのは…。
私は偶然コンビニで見つけて即購入。
気になる。相手は誰?
気になる、気になる、気になる、気になる!!!!!
家に帰りリビングへ直行。
コンビニの袋から週刊誌を出してページを開く。
目を疑った。
そこに写っていたのは私と涼介くん。
私の目元には白い線が入っているがまさかだった。
絶対に自分ではないと思った。
このままだと涼介くんに迷惑になる。
そう思い私は電話で仕事を辞めることを伝えて辞表は郵送することになった。
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作者名:197561549 | 作成日時:2017年11月3日 10時