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＊ ページ22
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この色気お化け。
年不相応な、色気ありまくりのこの男。
もうこの際ヤケだ。
放っておこう。
そう思って前を向いたら、面白くなかったんだろう。
指同士が絡まる、いわゆる恋人繋ぎに組み替えられて。
また集中出来なくなる。
『…っ。』
「Aちゃん、どうかした？」
やばい、康二くんに気づかれる。
振りほどきたいのに、強く握りしめられてて急には払えない。
『ううん、なんでもない。』
笑顔で答えて、手は見えないように隠した。
きっ、と睨めば、ヘラヘラと笑う口元。
「(あぶなかったね？)」
『(うるさい、はなして。)』
なんで、こんなことしてるんだろ。
私の知ってる目黒蓮ってこんなだっけ。
パクパクと口を動かす目黒を見れば、
「(耳、真っ赤。)」
『(なっ…)』
完全に弄ばれている。
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作者名：平野 頼凛
| 作成日時：2019年9月21日 13時
