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と、思っていた。
ノートを書く手を止めて、先生の話に耳を傾けていた時だった。
膝の上に置いた左手の指が、大きな手に絡め取られて思わずビクリ、と反応してしまう。
ちょ、何してんのこの人?
隣に康二くんいるんだけど。
隣をそっと見れば、顔はこちらを向いているけど目は閉じている。
寝たフリ、ですか。
かと思えば、その目はうっすらと開いた。
私が見ていることに気がつくと、にやって笑う目黒。
『(やめて。)』
口パクで伝えると、私の要望は跳ね除けられる。
ぎゅっと、さっきよりも強く握り始めたのだ。
『(ちょっと!)』
康二くんにバレてしまわないだろうか、と心臓が少しずつ速くなる。
目黒は、余裕があるのかなんなのか。
ずっと含みのある笑みを浮かべていて、でも目だけは眠いのかとろん、としている。
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作者名:平野 頼凛 | 作成日時:2019年9月21日 13時